某氏より「市民生活」VOL.24をいただく。
広島市現代美術館収蔵品購入汚職について書かれている山口氏康「現代美術館汚職事件」には、へえという感じだが、松坂知恒「広島駅南口開発株式会社」には、えええっーと思った。
広島駅前は戦後ずうっと古色蒼然とした建物が並び、広島の玄関口としては「こりゃなんじゃ」という状態だった。
いくらなんでもというので再開発が始まり、平成11年に駅を出て向かって右側の地区にエールエールA館が完成した。
ところが、テナントからの賃料が計画通りには入らず、金融機関からの長期借入金310億円の返済が滞り、平成16年には債務不履行に陥った。
そこで、広島市が新たに51億円もの出資をすることになった。
広島市の負担は全部で75億、「第三セクターゆえの無責任体制」だそうです。
何百兆円というのはピンとこないが、75億円だと、まだ実感がある。
将来、再び債務が払えなくなる可能性は十分にあるわけで、ただでさえ借金財政の広島市はどうなるのやら。
このことを妻に話すと、知り合いが某百貨店のブティックで店員をしていて、商品が売れないと、売れ残りを店員が買わなければいけない、それで知り合いは店への借金まみれなんだそうな。
店の赤字を店員が肩代わりし、市の借金を市民が背負う。
自転車操業なわけだが、自転車自体がもう壊れかけているじゃなかろうか。