ホップ ステップ エイジング

車の免許を取ったのもパソコンを始めたのも55歳過ぎ。
興味を持ち楽しみながらゆっくりゆっくり年を重ねていきたい。

落葉樹の庭

2021-02-20 21:31:07 | 雑記

葉を付けた数本の庭木が新居に引っ越してきたのが昨年の今頃。

春には美しく咲き誇っていた花もしぼんで落ち尽くし、樹には一枚の葉っぱすらなく寂しい姿をさらしている。

西隣に在ったK宅は引っ越され、昨日すっかり更地になってしまった。

葉が枯れ落ちた我が家の裸の樹木はますます強い西風を受け、寒そうに枝を伸ばして立っている。

冬枯れの木というのは、独特の静けさを感じるものである。

落葉樹は私たちに季節の流れを思い出させてくれるが、きれいな青々した若葉が早く見たい心境である。

『花がしぼんで木に影もなし』昔の人はこういう言葉を残している。

冬のあいだ花をつけない木は、死んでしまったのではなく、次の春に向けて花を咲かせるエネルギーを蓄えているのだという意味。

植物は自分の活動のタイミングをよく知っている。

どうしても一年中活動している中で、そのたびに成果を出そうと焦ってしまうのが私たち人間。

特に昨年から今年にかけてはこのような状況で、仕方がないにしても、活動のタイミングを見失ったのではないか、見誤ったのではないかと思うこともある。

でも、地球というか生命体がそういう状況なんだから、自然の摂理に合わせるしかない。

人間だって休むときは休み、開花するときに備えて蓄える。

その時間とじっくり向き合えば、活動のタイミングは自ずと見えてくると思う。

今は自分の季節ではないとこらえて、花を咲かせる為の準備をしているのだと自分を勇気付けて、その信念で栄養を蓄えていきたい。

 

コメント
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