小学校の同級生Mさんに会いました。
しばらくぶりですが、面影が残っていてすぐわかりました。
ご主人を亡くし、「桜が咲くこの時期とっても良い季節なのに、とっても寂しい。4年たって最近やっと笑えるようになった」と言っていました。
本当につらいものでしょう。
ただ聴くだけで慰めようがないものです。
時間と共に現実を受け入れて生きていくのだと思うのですが、その時間というのは人によって差がありますよね。
『言葉の天才』と言われた永六輔さん、奥さんを亡くされた時はかなり落ち込んだと対談で話されていました。
「人の死は一度だけではありません。最初の死は、医学的に死亡診断書を書かれたとき、でも、死者を覚えている人がいる限り、その人の心の中で生き続けているもの。
最後の死は死者を覚えている人が誰もいなくなったとき」そう僕は思っていますと。
人は歳月の中で亡くなった人のことを忘れがちですが、誰かと故人の思い出話をしたりすることが供養のひとつだという気がします。