オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

「シンフォニア・ダ・レクイエム」

2010年06月21日 23時17分35秒 | NHK交響楽団
昨晩、帰宅すると、ちょうどNHK教育放送で「N響アワー」が始まっていました。
下野竜也氏の指揮による先月の定期演奏会だった。
後半のバーバーの「弦楽のためのアダージョ」
本当に心に浸みる作品である。
そして最後はブリテンの「シンフォニア・ダ・レクイエム」
良かった!
この作品は戦前、我が国が皇紀2600年を記念してイギリスに委嘱して、送られてきたのが、この「シンフォニア・ダ・レクイエム」である。
祝典の日にレクイエムとは何事ぞということとなり演奏されなかった作品である。
第1楽章のティンパニの強烈な暗示、第2楽章の激しさも印象に残りましたが、やはり第3楽章の魂の平安を祈るような瞑想的な音楽には心が惹かれるものがあります。
私はこの作品のCDではNAXOSから発売されたスチュアート・ベッドフォード指揮ロンドン交響楽団の録音が気に入っています。
このCDにはブリテンの傑作オペラ「ピーター・グライムズ」から「4つの海の間奏曲」と「パッサカリア」も収録されていてブリテン入門には、うってつけのCDだと思っています。

「N響アワー」を見終えた後、早朝、NHKハイビジョンでの尾高忠明氏の指揮によるN響の定期演奏会の放送の録画を見る。
メインはブルックナーの交響曲第7番。ハース版とのことだったが・・・
第1楽章の冒頭を聴いただけで何かワクワクする。
しかし問題は第2楽章のアダージョ。アダージョのクライマックスでトライアングルやシンバルはありませんでしたがティンパニの連打!
この瞬間、私は心の中で「本当のハース版じゃないよー!」と叫んでしまい、醒めてしまった。
「ハース版と言わなかったらよかったのに~」と思うばかり。
本当のハース版による交響曲第7番を聴きたかったら、どうか朝比奈隆かギュンター・ヴァントの録音をお聴き下さい。

昨晩はブリテンで感動して、ブルックナーでガックリした暑い夜でした。

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3 コメント

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追悼の歌 (eyes_1975)
2010-06-22 23:36:53
「シンフォニア・ダ・レクイエム」はマリナー、アカデミー室管とブリテン、ロンドン響の2種があります。「青少年のための管弦楽入門」以外のブリテン作品はイギリスのオケによるものが多いのがうなづけます。
「弦楽のためのアダージョ」はアメリカでは大統領など著名人の葬式音楽として定着している。何か、接点があるようですね。
そして、ブルックナーですが、ワーグナー追悼の曲。ハース版について、ブロムシュテット、シュターツカペレ・ドレスデンはティンパニーがドーンと入るけど、2007年にヴァント、ベルリン・フィルがリリースされた時に購入。シンバルもトライアングルも入らない。正真正銘のハース版なのでしょうか。
Wikipediaには実際の演奏に当たって、シンバルとトライアングルは使わずティンパニのみ使う指揮者もいるとのこと。これは史料上の根拠があるものではなく、指揮者独自の判断によるものである。と書かれてありました。
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追記 (eyes_1975)
2010-06-23 00:23:28
ヴァントのに“ティンパニー”を書き忘れてました。
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追悼の歌 (オペラファン)
2010-06-23 10:18:39
ブリテンの作品では「青少年のための管弦楽入門」がたいへん有名ですが、他の作品も、もっと注目して欲しいものです。
かなり昔、私はサイモン・ラトル指揮バーミンガム市響の演奏による「シンフォニア・ダ・レクイエム」を生で聴いてたいへん衝撃を受けたことがあり、どうしても、この作品は気になる作品の一つです。

さてブルックナーですが、私はハース版だのノヴァーク版だのと、必ずしも、こだわって聴く方ではなく演奏が良ければそれで良いと思っていますが、今回のN響の放送では最初からハース版と明示されていたので私は最初からハース版のつもり聴いていたので、ハース版の信奉者である朝比奈隆やヴァントによるハース版の演奏に聴きなれていることもあり、何か割り切れないものを感じてしまいました。
なお以前、当ブログで朝比奈隆のブルックナーの交響曲第7番を取り上げましたが、その中での版の違いの部分を採録しておきます。

(再録)
ハース版とノヴァーク版の違いは何と言っても第2楽章のクライマックスである。ノヴァークではシンバル、トライアングル、ティンパニが加わりますが、ハース版では加わりません。ですからノヴァーク版は、たいへんにぎやかですが、あくまでも私個人の好みですが、この打楽器による、にぎやかさはどうもブルックナーにそぐわないように思い、ハース版の方が好きです。
ほとんどの指揮者はノヴァーク版で演奏しているようです。ハース版は朝比奈隆とギュンター・ヴァントの録音で聴くことが出来ます。
なお、ブロムシュテットが1980年にドレスデン・シュターツカペレを指揮した録音では第2楽章のクライマックスではティンパニは加わっていますがシンバルとトライアングルは加わっていません。指揮者の考えでいろいろとヴァリエーションがあるようである。


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