オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

カルロス・クライバー

2010年06月25日 17時22分50秒 | 名演奏家の思い出
今日は母方の祖母の命日とのことで、早朝より市内の墓地まで私の母の運転手をする。
そして午後からは財務大臣閣下が「買い物へ連れて行け」という命令が下り、郊外の大型ショッピングセンターまで運転手をする。
そしてショッピングセンター内の本屋で大臣閣下の目を盗んで久し振りに音楽雑誌「音楽の友」を衝動買いする。
「音楽の友」を買うのは、おそらく4年振りだろう。高校生時代から欠かさず購読していたが、この数年フィギュアスケート関係の雑誌の購入のための出費のため、購入を自粛していました。
「音楽の友」を読まなくなって世界の音楽事情に本当に疎くなってしまった。
リッカルド・ムーティがシカゴ交響楽団の音楽監督に就任したことすら知らなかった情けない状態だった。
さて「音楽の友」の最新号の特集は生誕80年を迎える指揮者のカルロス・クライバーである。
年譜を見るとクライバーが亡くなったのは2004年7月なので、もう6年も経つのかというのが実感である。
亡くなって年月が経ってもその人気は衰えずという状況のようだ。
私は1度だけクライバーの生のステージを体験している。
1981年、初来日のミラノ・スカラ座の公演を大阪フェスティバルホールで見ている。演目はプッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」だった。私の今までの音楽体験の中で、正に最高ランクの公演と言って良いでしょう。
ただ、私自身、よく音楽雑誌のCDの名盤選びに見られるようにクライバーの録音は全て最高とは必ずしも思っていない。
ヴェルディの「椿姫」はプレートルやムーティの録音の方が好きだし、シューベルトの未完成交響曲はワルター、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」全曲は今だにベームが最高と思っている。
しかし、やはりライブでのクライバーは、スタジオ録音には無い熱気と独特の乗りがあり、特にオペラを振った時、オペラが始まって終わるまで、そのオペラの世界から離れることが出来ない。
スカラ座でのヴェルディの「オテロ」、ウィーン国立歌劇場での「カルメン」や「ばらの騎士」の公演を収録したDVDは何度見ても飽き足らない。まさにクライバーの物凄さの全てを体感することが出来ます。
やはり私にとってカルロス・クライバーはオペラの人である。最高のオペラ指揮者の一人である。
クライバーは1992年にウィーンフィルとの来日公演が予定され、私も大阪公演のチケットを購入していましたが病気を理由にキャンセルされてしまいました。もし実現していたら私にとって最高の音楽経験が出来たのではないかと思うと、現在でも残念でたまりません。