ゆみちゃんの365日

日々の出来事を綴っています。

日本緑茶発祥の地は、どこでしょうか?

2008-01-23 00:33:02 | まち歩き

日本緑茶発祥の地は、どこでしょうか?こんな質問をしても他府県の方は、まず答えられないだろう。それでは煎茶を編み出し人は誰でしょうか?この答えも同様に、まず無理と思う。昨日、煎茶を編み出した人の生家を訪ねてみた。その人の名は永谷宗円である。家から22008_01220038 2008_01220039 2008_01220041 0分ほどの近場にある。永谷宗円は1680年、現在の京都府綴喜郡宇治田原町字湯屋谷に生まれた。時は徳川八代将軍吉宗の時代である。 祖先永谷家は山城の国侍で、 文禄元年(1592)湯屋谷に居を構えたと伝え2008_01220043 2008_01220046 2008_01220048 Photo_2 られている。湯屋谷の生家は国道307号線から右にそれて1キロほど山奥に入った所だった。途中の道の狭さは自動車教習所クランクコースよりも狭い。道の片側には、小さな川があるので運転に自信の無い方は苦労しそうだ。生家はかやぶきで、杉の大木に囲まれひっそりとしていた。屋根は昨年葺き替えたとのことで真新しい。屋内には宗円が当時、製茶に使用していた焙炉(ほいろ)の跡も残されているそうだが、戸が閉まっていて見れなかった(休日であれば見学できる)。宗円は元文3年(1738)、露天栽培のやわらかい新芽だけを用い、 蒸してから焙炉上に設けた助炭の上で始終手で揉みなPhoto がら乾燥させるという 新しい煎茶を編み出した。これを編み出すまで15年の歳月を要した。それまでのお茶といえば、文字通り茶色だったが、このお茶は今までの常識を打ち破った茶で、鮮やかな緑色で味も香りも大変素晴らしい緑茶だったのである。しかし、この製法は伝統的な製法にこだわる宇治では理解されなかったので、 宗円は江戸の茶商山本屋:(現在の山本山、皆さんご存知の上から読んでも山本山。下から読んでも山本山)と提携した。彼の生み出した緑茶は、「天下一」の号で売り出された。この結果、このお茶は江戸から、日本中へと人気を博し、また宗円は同時にこの製造法:宇治製法を自分一人のものとせず、周囲の人々に快く伝授したので日本全国に宇治製法が広まり、この製法でお茶を生産するようになった。現在宇治茶として全国に広まった煎茶は、このとき宗円が開発した 製法を機械化したもので、宇治田原は、まさに日本2008_01220045 緑茶発祥の地なのだ。一方、宗円は茶の製法を村人に伝えた後、98歳の天寿を全うしたそうだが昔の人でも、こんなに長生きした人がいたとは驚きだ。宇治田原のお茶作りに多大な貢献を果たした宗円は、村人たちからも慕われ死後、生家の近くには茶宗明神社が建てられ、神様として祭られている。
[豆知識]
1.日本で最初に茶をもたらしたのは鎌倉時代、臨済宗を伝えた栄西禅師です。 栄西禅師から種を分けてもらった明恵上人が茶が栂尾で栽培を始め、宇治に伝えたました。
当初は薬として飲まれていたそうです。そのころのお茶は、 覆い下でやわらかく育った新芽だけを摘んで蒸し、 焙炉の上で乾燥させてつくった碾(てん) 茶を臼で挽いた抹茶でした。

鎌倉時代の終わりには、次第に嗜好品として飲まれるようになり、 銘柄を飲み当てる「討茶」 が行われるようになりました。贅沢品としての茶を「茶道」という文化に高めたのは、 戦国
時代の千利休であり、利休や古田織部織部によって武将の間に広まりました。
2.宇治田原とお茶のかかわりは古く、鎌倉時代にまでさかのぼるともいわれています。この場所がお茶の栽培にすぐれているらしく皇室や将軍家にも献上されたといいます

3.緑茶と煎茶の違い
お茶の製造方法によって名称が違います。
まず発酵の具合で緑茶(不発酵)、烏龍茶(半発酵)そして紅茶(全発酵)と分けられます。さらに緑茶の中でも茶葉を蒸してから揉みながら乾燥したものを煎茶といいます。
茶葉の採取時期や採取方法、蒸し方、もみ方の違いで煎茶や番茶、てん茶、玉露などに分けられます。
煎茶は緑茶の種類と考えていいでしょう。 当時上流階級の間で飲まれていたのは抹茶でした。

4.お茶漬け海苔で有名な永谷園も宗円が祖先である。日本の食品産業を代表する永谷円、山本山の二つの大きな企業の源流が宇治田原とは余り知られていないが自慢していいだろう。

5.永谷宗円 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E8%B0%B7%E5%AE%97%E5%86%86
永谷宗円 http://www.town.ujitawara.kyoto.jp/culture/p01.html

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