10月30日(日曜日)
女性からのお誘いにはメチャ弱い僕。
城陽駅のそばのライブスペース、дача(ダーチャ)のメメさんから、ライブ案内のメールが来た。
みなさん、急に寒くなりましたが、風邪などひいておられませんか?ハロウィンの夜に、ダーチャでは、優しくてちょっとお茶目な晴三さんと、晴之さんの、晴☆晴コンビによるブルースナイトをお送りします。
晴三さんは、カリンバの名手でもあるので、その可愛い音色も、ふんだんにお届けできると思います。3人娘の、オーガニックなお弁当、おやつ、コーヒーも楽しみです。
お弁当は、数に限りがありますので、予約を受け付けています。
ハロウィンなので、カボチャのキャンドルを作ろうと思ってますが、誰か作り方教えて~黄色いカボチャも、どこにいけば手に入るでしょうか?
「晴☆晴ブルースナイトダーチャ♪キャンドルナイト♪ライブ」
10月30日(日)
18:30開場 19:30開演
fee:1500円(30名)
田中晴之&山田晴三
ギターとベースのデュオ。いろんなカリンバの演奏もあります。
ダーチャ名物
3人娘のお店も出るよ!
*oyatsuya+109(おやつ)
*杉山佳苗珈琲焙煎(コーヒー)
*晴粒(オーガニック弁当\600予約受付中)お弁当は数に限りがあります。
お早めに、ご予約下さいね。
お問い合わせ:080-3806-6823溝内まで
金曜の夜にライブに行ったばかりなので、一応はどないしょと悩む。動きを察知して、「今夜はどこかに行くの?」と愛妻が尋ねる。「城陽でライブがあるので・・・」。
愛妻がうたた寝している間に抜け出した。いつもであれば、「駅まで送って!」と言うが、男は黙って雨の中を傘をさして出て行った。
ライブ会場のダーチャへ行くと、 満月兄弟 のジルー(次男)さん、めめさん、満5(五男)さんが前座をつとめていた。おやおやアコーディオン奏者の”めめ”さんが、カリンバを弾いている。
7時半過ぎから田中晴之&山田晴三さんの、ギターとベースのデュオが始まった。
田中晴之さんの演奏は何度か聞いたが、山田晴三さんは初めてだ。
息の合った演奏は聞いている人を魅了する。いつもはガヤガヤした所で演奏しているそうだが、今夜のお客さんはしゃべることなく、じっとして聞いている。
曲によってお客さんは手を打つ。
皆さん何度も聞いているのかな?
田中晴之さんは、ほとんどの曲を歌って演奏 する。ソフトな声がこれまた耳に心地良い。
二人がアフリカへ演奏に行ったとき覚えた、スワヒリ語の歌も聞かせてくれた。
山田晴三さんはベースを弾いたり、カリンバを弾いたり、たまに歌ったりと忙しい。
カリンバはアフリカの楽器だ。これを晴三さんは自分で作っている。カリンバは両手の親指で、ピアノで言えば鍵盤に当たる部分を弾く。鍵盤に当たる部分は、種々の素材のものがあり紹介する。「これは竹 です」
「これはアイスキャンデーを食べた後の棒です」。
「これはヘアーピン です」と言って帽子を取り、ツルツルの頭を見せてくれる。ハゲ頭にヘアーピンはいらないでしょう。箱も菓子箱を利用したり、楽器製作会社で失敗したウクレレの胴部分を利用したり、カボチャ?をくり抜いたような大きな物まで千差万別だ。
目をつむれば、 カリンバの音 は雨音かオルゴールにように聞こえてくる。カリンバの上部には、自作の”シェーカー”が付いていて、シャカシャカ音がリズミカルに流れてくる。
ライブは休みなしで90分ほどだっただろうか。泡盛は1杯150円と信じられない安さだったので、しっかり飲んだ。6杯は間違いない。
ふと見れば青汁三味のコマーシャルでおなじみの 「芳本美代子」 さんが見えていた。
サインをもらい握手したのは言うまでない。ライブの後は山田晴三さんのカリンバ教室が始まった。晴三さんは大きな袋にカリンバをどっさり持参していた。
生徒さんは7~8人いる。
10分ほど皆さん触っていただろうか、早速に”きよしこの夜”の合奏が始まった。皆さんなかなかやるじゃん。
田中晴之さんに色々と聞いてみた。「見た目は山田晴三さんは年配に見えますが意外と若いのでは?」「彼は私より1歳下です。私はもうすぐ57歳になります」。
「晴☆晴コンビは10年ほどやっておられますか?」「いやいやもっとです」。「ずっと音楽だけで食べていたのですか?」「46歳くらいまで掛け持ちでやっていました」。
二日前の夜もブルース、今夜もブルース。同じブルースでも、カリンバが入り違った味がした。
お二人さんのプロフィールを調べた。ギター一筋40年。上手なはずだ。山田晴三さんのギター を見ると、皆さん納得してくれるでしょう。
それこそやり始めてからこれ1本で演奏していたのは間違いない。
音楽っていいな~。弾ける人が羨ましい。世界どこへ行っても皆さんと仲良くできる。今夜も満足なライブだった。晴☆晴コンビのお二人さん有難う!
【プロフィール】
10代後半、塩次伸二に師事し、ブルースギターを始め、ファッツボトルブルースバンドを結成、京都のブルースシーンで活躍する。
ファッツボトル解散後は塩次伸二らのダウンホーマーズに参加、アルバム“OH YEAH ! ”をリリース。
その後多くのセッションを経て、有吉シャッフルに加入、有吉渡米までの間、多くのライブに出演する。
有吉のソロアルバム“ Piano Blue”に参加。
現在、「ハルズバンド」の他、元憂歌団の島田和夫(Dr)、小林久人(Vo)、東ともみ(B)らとの 「OK Blues Set」、 酒井ちふみ(Vo)、堀尾哲二(Dr)、山田晴三(B)と「8823」等々へレギュラーメンバーとして参加し、「AMIGO'S」等々にセッションメンバーとして参加。
また、塩次伸二氏亡き後の「塩次伸二ギタージム」を、団篤史氏 、篠原裕氏らと共に引き継ぐ。
・山田晴三(B,Kalimba,Vo)
14才の頃より独学でエレクトリックベースを始め、アフリカをルーツとするブルース、サンバなど各地の黒人音楽に影響を受ける。CBSソニーよりデビューしている「アプサラス」に加入し、1985年マイルス・デイビスのオープニングアクトとしてモントルー・ジャズフェスティバルに出演する。その後多数のミュージシャンのサポートとして、関西を中心に演奏活動、レコーディング等を行う。
ベーシストとして活動する傍ら、共鳴箱に鉄片を取り付けた親指ピアノとも呼ばれる、アフリカの民族楽器カリンバを演奏する希有なミュージシャンとしても知られている。1988年の誕生日のプレゼントとして友人から貰ったのがきっかけとなり、カリンバの奏法の研究に没頭するようになる。カリンバにシェーカーを付けることにより、音色とリズムの見事なアンサンブルを完成させる。1996年カリンバの不思議な音色を中心に、東洋の香りを漂わせるベース、数々の鳴り物、全楽器を自身で演奏、録音した無タイトルのCDを発表好評を得ている。 現在は、数々のバンドでサポートベーシストとして活動している。
【参 考】
1.дача(ダーチャ)
・住所:京都府城陽市寺田正道13-1東部コミュニティーセンター南隣
・電話:0774-52-9141
・さまざまなジャンルのミュージシャンが集うライブスペース。店名はロシア語で「田舎の家」を意味し、都市生活者が週末を過ごす別荘のこと。暖炉やバーカウンターなど、ゆっくりくつろげる空間があり、昼間はカフェとして、フリーマーケットや子どもたちの交流の場としても活用される。
2.カリンバ(kalimba)という名称は広く認知されていますが、実はアフリカ音楽研究家であるヒュートレイシー氏の南アフリカのメーカー、アフリカンミュージックインストゥルメンツ社の製品の商品名であり商標です。
ご存知の通りアフリカというのは国ではなく、日本で言えば電車に乗って隣の駅で降りたらもうそこは別の国で、使われている言葉もまったく別の言葉..というくらいたくさんの国がある大きな大陸です。
そのためこの楽器の呼び名も国や部族によって様々で、リンバ、カリンバ、イリンバ、チリンバ、サンジ、デング、ムビラ、リケンベ、などなど..それこそ数えきれないほどの呼び名があります。