1月31日(日曜日)
今年の夏に開かれる、リオデジャネイロオリンピックの女子マラソン代表選考を兼ねた大阪国際女子マラソンが、長居スタジアム発着で行われます。前日、福士加代子(ワコール)選手は記者会見で、「優勝します!」と自信満々の宣言をしましたが、期待半分と後半失速しないかの不安半分で見ておりました。
日本陸連の派遣設定記録は「2時間22分30秒以内」。
福士選手はトラック競技ではオリンピックに出ていますが、マラソンでは出たことは有りません。過去の選考レースでは、途中までぶっちぎりで優勝を信じていましたが、最後に失速して代表の座は射止めていません。
福士加代子(33歳)。オリンピックへ行くには、今回が最後のレースになるはず。12時10分にスタートの号砲が鳴りました。
このレースにはペースメーカーが走っているので、揺さぶりは有りません。ペースメーカーは、日本陸連の設定時間でラップを刻みます。30キロでペースメーカーが外れます。その後も福士選手は1キロ3分17秒で刻み、誰もついてこれません。35キロを過ぎてからがマラソンは勝負です。ガンバレ福士!
沿道からは青森の応援団、ワコールの応援団も彼女の背中を押します。ワコールの監督永山さんも、沿道から激を飛ばし、「2時間22分30秒以内」での優勝を願っています。
長居スタジアムが見えて来ました。優勝は間違いない所です。後はタイムです。2時間21分で競技場に入って来ました。
スタンドでは青森の父が応援に来ています。直線残り100メートル。
永山監督も最後の激を飛ばします。 「5秒遅れているぞ!」 最後の力を振り絞りゴールイン!
電光掲示板には2時間22分17秒。日本歴代7位の文句無しの優勝です。ここから福士選手のキヤラが全開。
優勝してこんなに大喜びをした選手は見たことが有りません。
「一等賞!」
2013年に繰り上がりで1位になりましたが、彼女にとっては初優勝のようなものです。
福士加代子選手 優勝おめでとう!
間違いなくオリンピックマラソン選手に選出されるでしょう。オリンピックは彼女の集大成。期待しています。
【試合結果】
優勝 福士加代子 (33) (ワコール) 2時間22分17秒
2位 堀江美里(28)(ノーリツ) 2時間28分20秒
3位 竹中理沙(26)(資生堂) 2時間29分14秒