「遺伝子組み換え」といわれると「えぇーッ」という感じだが・・・。
日本では一応、表示が義務化されている(アメリカでは義務化されておらず、州単位での議論となっている)ので、日本の多くの人は、食品の包材を見れば、遺伝子組み換え原料が含まれているかどうか分かると思っていることが多い。
しかし例えば、お菓子の袋(ビスケットやクッキー等)の裏面に表示されている原材料の一覧をみると、植物油脂・砂糖・ブドウ糖果糖液糖・乳化剤等々と記載されていることがあるが、実はアメリカから輸入したトウモロコシや大豆、砂糖大根を使用していることが多いため、遺伝子組み換えの可能性がかなり高い。
日本は主要穀物を輸入に頼っているために、多くのGM農作物を輸入している。一部で非GM農作物が分別されて輸入されているものの、輸入作物の大半を占める飼料や加工原材料用の農作物はGM農作物と非GM農作物を分別せずに流通しているため、GM農作物だけの輸入量の統計は取れない。例えばGM農作物栽培国からの輸入量と輸出国におけるGM農作物の栽培比率から推定すると、約1700~1800万トンのGM農作物が日本に輸入されていると推定される(バイテク情報普及会 本間・齋藤 2016)。
ドイツやフランスで「遺伝子組み換え不使用」と記載するにはGM農作物の混入率は0.1%以下であり、韓国やニュージーランドでは「0」でなければならない。
「表示厳格に」と記載されると「やった!」という思いになりがちだが、何のことはない、こんなに沢山のGM農作物に取り囲まれて暮らしている我々の暮らしをもっと真摯に見つめ直さなければならない時代を迎えていることに気づくべきだ。
日本では一応、表示が義務化されている(アメリカでは義務化されておらず、州単位での議論となっている)ので、日本の多くの人は、食品の包材を見れば、遺伝子組み換え原料が含まれているかどうか分かると思っていることが多い。
しかし例えば、お菓子の袋(ビスケットやクッキー等)の裏面に表示されている原材料の一覧をみると、植物油脂・砂糖・ブドウ糖果糖液糖・乳化剤等々と記載されていることがあるが、実はアメリカから輸入したトウモロコシや大豆、砂糖大根を使用していることが多いため、遺伝子組み換えの可能性がかなり高い。
日本は主要穀物を輸入に頼っているために、多くのGM農作物を輸入している。一部で非GM農作物が分別されて輸入されているものの、輸入作物の大半を占める飼料や加工原材料用の農作物はGM農作物と非GM農作物を分別せずに流通しているため、GM農作物だけの輸入量の統計は取れない。例えばGM農作物栽培国からの輸入量と輸出国におけるGM農作物の栽培比率から推定すると、約1700~1800万トンのGM農作物が日本に輸入されていると推定される(バイテク情報普及会 本間・齋藤 2016)。
ドイツやフランスで「遺伝子組み換え不使用」と記載するにはGM農作物の混入率は0.1%以下であり、韓国やニュージーランドでは「0」でなければならない。
「表示厳格に」と記載されると「やった!」という思いになりがちだが、何のことはない、こんなに沢山のGM農作物に取り囲まれて暮らしている我々の暮らしをもっと真摯に見つめ直さなければならない時代を迎えていることに気づくべきだ。