万博

2025年大阪に万博を誘致する動きがある。
EXPO’70”から50年、時代は変わった。
今の時代に万国博覧会がどういう理由で必要なのか？1970年、近代社会への架け橋を駆け上がるべく国民が総意で経済成長を望んだ時代と少子高齢化が現実のものとして社会に大きく覆い被さりエネルギーや食糧の不安を抱え経済成長がほぼ期待できなくなり平和な社会ですら維持するのが難しい昨今の日本社会に万国博覧会の誘致が意味するものは何なのか？一時的な経済効果ではなく、環境や地域創生、未来の循環型社会の提案等は当然として、“幸せな未来社会の在り方”を世界に問いかけるようなテーマになるのだろうか。
一番のライバルだと言われていたフランス・パリは立候補を取りやめ、ロシアとアゼルバイジャンと誘致合戦を今後は繰り広げる訳だが、何故パリは取りやめたのか、経済的な理由だと言われているが、経済的な理由だけではなく、時代の必然性、現代社会における万博の役割が不鮮明になりつつあるという意味も問われているのではないだろうか。