百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

集落営農に明日はない?!

2007-02-10 22:32:30 | 農業
なかなか過激なタイトルですが、最近この4月よりスタートする『品目横断的経営安定対策』(ただ単に補助金を大きな規模の農家に特定する)で、農地の集約化や経営の統合が進められていることに対しての、少しばかりの意見です。
本当に大きくすることでみんなが幸せになれるの?規模を大きくすることのメリットは?⇒少し考えればおわかりの通り、高度成長期のコスト削減計画と同様、大きくして低コスト化を図ることで農作物の低価格化に対応しよう・・・そんなことして輸入品に対抗出来るの(農林水産省「食料需給表」によれば昨年度の野菜の自給率はついに20%を割り込んだようだ)???・・・ということは全然ナンセンス!!!消費者は安くて、安全で安心な農作物を求めてはいるが、安いが決して先行しているわけではなく、もし仮に安いが先行するなら海外モノが断然有利!!(但し、あくまでも輸入出来るということが前提?!今後は全世界的な需給のバランスの中で日本には廻ってこない可能性だってある)であり、低コスト化は産業の空洞化を招く、また、農地も平野部ならいざしらず、中山間部になると全く効率を追求した結果、やめちゃった!!(放棄田)になりかねない。効率を追求する産業の往く末は、だいたい検討がつく。リストラした結果の“下請け泣かせ”や“派遣の品格”ではないが、誰が幸せになるのか、今、そして未来は・・・そう考えると現代社会の農業は総合地域産業として、地域資源を最大限に生かした地元ネッワークの総合環業として再生すべきであり、それは各地域にエネルギーを与え、将来の日本の食糧自給を支えるベースとなり、いづれはそれが国家の力となると僕は考えている。
それぞれの土地の良さを活かした農畜産物の栽培があり、伝統文化としてのそれぞれの加工があり、それを“食”することに幸せがある、そろそろそういう時代に入っているのに知らぬは、政治ばかりなり・・・少しの補助金に惑わされ、しっかり経営する気のない農家は別として、そろそろ百姓一揆でも起こさないと(結構今日は過激ですねぇ・・・)アカンですねぇ。ほ・ん・と・う・に!!