百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

知的財産セミナー

2007-02-06 22:37:40 | 季節
本日、産業支援プラザ主催の『知的財産セミナー』を受講させて頂いた。
株式会社イシダの知的財産担当主査の方のお話は大変参考になった。イシダといえば、その昔は石田衡器製作所・・・という結構硬そうな、日本の秤のひとつのメーカー。それが今や「世界の秤を変えた!」といわれ、アメリカでは、コンピュータスケールのことを“イシダ”と呼ぶという。
このコンピュータスケールは『組み合わせ計量機』と呼ばれ、この発明がイシダの歴史を変えたという。ことの始まりは、高知の農家からグラム数で相当誤差のあるピーマン数個をどうすばやく計量して、同じグラム数にし、いかにひとつの袋詰に瞬時にするのかという課題解決に対しての取り組みから始まったという。農家のおばあちゃんが手早くグラム数を眼で観て、手で測りながらほぼ誤差なくひとつの袋に数個のピーマンを詰めていく、その様をみて、たくさんのおばあちゃんの手を機械化出来ないのかという発想を持った人がいた。その可能性は、2の10乗-1=1023通りの組み合わせの中から瞬時にチョイスされる!!??ことになるそうだ。お客様の声に真摯に耳を傾け、日々精進する。そして、お客様から頂くクレームもまた宝!! になるということを実体験をもとに丁寧に語られた。
また、特許出願の大切な心がけは・メーカー側の論理ではなく、お客様にどういうメリットが得られるか・代替手段は他にないか・後追い出願でも突き入る隙はないか という3点。なるほど、特許出願は、企業論理に基づくただのお金儲けでなく、それは企業にとっての最大の防御でもあり、最大の攻撃でもある。なるほど、なるほど、奥が深い。