goo

中国ドラマ「海上牧雲記~3つの予言と王朝の謎」(2017年 75話)②

 海上牧雲記~3つの予言と王朝の謎(海上牧云記)」が銀河ドラマチャンネルで始まっています。おすすめのドラマですが、大事な言葉の数々がそれぞれのシーンに散りばめられているので、CMが間に入ったきれぎれ映像の放送を観るのはおすすめできません。「海上牧雲記~3つの予言と王朝の謎(海上牧云記)」はCMなしでしっかり観てほしいと思います。

 私はレンタルで視聴中です。そして2度観るともっと面白いです。最初は何が何だかわけがわからず観ていましたが、九州・六族の謎、人族の中でも草原の8部族の争い、3人の主人公の心理描写、妖術、女性たちの絡み、王座を争う皇帝一族などなど、激しすぎる戦闘シーンも多いですが、ホントにおもしろいです。

 1話で主人公、碩風和葉の父親が話した草原の八大部族の歴史

「昔氷雪の「殤州(しょうしゅう)」に住んでいた巨人族は、移り住む沃野を求めていた。300年前巨人族の一隊が、ここに祭壇を築き人族の住む場所を侵そうとした。我々の祖先は命がけで辺境を守り男は皆出陣した。先祖は巨人族を倒して「瀚州(かんしゅう)」を取り戻し、北大陸の栄光を天下の九州に知らしめた。だが精鋭はほとんどが戦いで死んだ。その直後先祖は「牧雲(ぼくうん)」「穆如(ぼくじょ)」の連合軍に攻め込まれ8つに離散した。

 それが八大部族だ。姓氏が違うだけではなく、役割が違った。「龍格(りゅうかく」は弓兵、「碩風(せきふう」と「赫蘭(かくらん」は騎兵、「苦速(くそく」は歩兵、「速沁(そくしん」は工兵、「丹堯(たんぎょう」は秘術師、馬の言葉を知る「和術(わじゅつ」は調教師、交易に長けた「索達(そくたつ」は補給を担った。だがばらばらにされて、領地の外では殺しあうようになった。碩風の族長は八大部族の結束を試みたが、他の部族によって瀚州の北へと追いやられた。この不毛の地へと」

 なるほど、碩風和葉には八大部族統一の重責があったのですね。奴隷に売られ闘奴にされて、オオカミに襲われ凍土や果てしない草原や森を歩き続け、ボロボロになりながら鉄芯の剣を手にしました。八大部族統一のリーダーなのに、権力を赫蘭に譲り、愛に生きて。この潔さが続編でも生かされると思います。

 もう一人の主人公、牧雲笙に従兄の牧雲徳が話しました。

 荒神と嘘神が戦いこの九州(世界)が誕生した。九州には人族(ひとぞく)、羽を持つ羽族(うぞく)、優れた知恵を持つ河洛(からく)、水陸両性の鮫族(こうぞく)、巨体の巨人族、君と同じ魅族がいる。人族が最も豊かな地を占領できたのはただの幸運にすぎない。九州が生まれて滅ぶ星流8000余年の時を思えば、栄華はほんの一瞬。ほかの5族は痩せた寒冷地からずっと豊かな中州を狙っている。人族が腐っていけば牧雲も穆如もあるまい。瀚州との戦いも親王の野心も愚の骨頂。九州に6族があるのは天の恵みだ。人族がそれを知恵で統御したら?魅族が6族の心をまとめ、羽族に土木を学び、河洛が整地車を建造、鮫族の手引きの下、巨人が車を操り海を埋めて陸を作る。範図は無限に広がり6族がともに繁栄の道へ。人族が争いあうよりずっと世のためだ。

 納得!こんな素晴らしいことを言ってたのですね。牧雲笙は世界平和のために動き出すでしょうか。でも従兄の牧雲徳はこのあと優性思想を語るんです。だから弱いものを淘汰して強いものだけが生き残らなければならないと。こわい思想ですね。愛するものを失った牧雲笙はそれをはねのけて平和的に統一できるでしょうか。

 そしてもう一人の主人公穆如寒江は地底へ追いやられた発明王の河洛と話をしました。

 3000年前九州の6族の戦いで領土を分けた。人族は九州で最も豊かな地、天の恵みを。気の荒い鮫族は海の中へ。巨人族は殤州。羽族は星読みの経典を作り寧州へ、気のいい河洛は人族と暮らし、魅族はつながりを嫌う。

 しかし寒江は謀略で皇帝殺しの罪を着せられてしまい、将軍家「穆如」の権威は地に落ちて、中州を追われるはめに。北大陸の果ての巨人族退治を課せられて果てしない旅路へと向かっていきます。星の巡りは次なる皇帝は穆如寒江とでているにも関わらず。寒江は発明王の河洛に装甲車をおびき出す腕輪をはめられているので、巨人との戦いで河洛がきっと助けてくれるだろうと思ったり。

 三者三様の生い立ち、人生模様、愛の形があります。三人に共通しているのは優しい人で愛を知っているということです。続編がもしあるとすれば三人が力を合わせて平和な世界を作っていくのではと思います。

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 韓国時代劇 ... 中国ドラマ「... »