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A・C・Jobim ㊿「想いあふれて(No More Blues)」スー・レイニー、カーメン・マクレイ

 アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Calros Jobim)作曲の”想いあふれて(Chega de Saudade)”は、”No More Blues"のタイトルで英語詞が付けられ、ジャズ・ミュージシャンに演奏されています。ディジー・ガレスピー(Dizzy Gillespie)、クインシー・ジョーンズ(Quincy Jones)、ジョー・ヘンダーソン(Joe Henderson)、チャーリーバード(Charlie Byrd)、ハリー・アレン(Harry Allen)、ダスコ・ゴイコヴッチ(Dusko Goykovich)など多くの人たちが演奏していますが、これはというお勧めの演奏がなく、ジャズ・ヴォーカルのスー・レイニー、日本公演でのカーメン・マクレイが最も良いのではと思います。

 

 

 スー・レイニー(Sue Raney)(1940生~)は14歳でジャック・カーソンのラジオ・ショーでプロとして歌い始め、キャピトル・レコードからネルソン・リドル(Nelson Riddle)のアレンジとオーケストラでデヴューアルバム「When Your Love Has GOne 」をリリース。17歳とは思えぬ見事なヴォーカルでスタンダード・ナンバーを歌っています。1960年代にはビリー・メイ(Billy May)、ラルフ・カーマイケル(Ralph Carmaichael)などのアレンジで8枚のアルバムを録音、オードリー・ヘップバーンの映画「暗くなるまで待って」(1968年)の主題歌をレコーディングしています。

 1983年にはジャズ・コーラス・グループ「LA Voices」に参加、アルバムはグラミー賞にノミネートされました、また1983年から1987年にはボブ・フローレンス(Bob Florence)トリオ、バンドで4枚のアルバムをDiscovery レコードからリリース、なかでは「Ridin High」(1984年)が一番好きです。

 UPしたのはアルバム「Ridin High」から”No More Blues”です。もともと上手い歌手なので、ジョビンのボサ・ナンバーでもスィング感いっぱいに歌いこなしています。

 

 

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 カーメン・マクレイ(Carmen Mcrae)の1987年の日本公演を録画したLDから「No more Blues」です。バックのピアノ・トリオのはあまり名前を聞かない人たちですがスィング感にあふれた名演奏です。カーメン・マクレイはアルバム「AT Great American Music Hall」(1977年)でもこの曲を歌っていますが、こちらのほうが良いと思います。このLD は2010年にDVDで再発されています。

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