梅雨明けと共に灼熱~な感じになってますやんばるです。
昨日まで強く吹いていたカーチバイ(夏至南風)も、今日は段段と弱まってきました。
明日以降、風向も風速も真夏な感じ。
もちろん気温も真夏日続きの予報で、さらに灼熱~な日々が続きそうです。
水温もグングン上がってます。
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『赤襟』という言葉からどんなイメージが浮かびます?
例えば夏目漱石の『坊ちゃん』とか? 登場人物に『赤シャツ』がいるじゃないですか。シャツが赤いのだからその襟も赤いはず、とか思ってみたり…。
まあそんな遠回りなイメージじゃなくても、『赤襟』という言葉には赤い襟というそのままの意味の他に別の意味があるのだとか。
それは年の若い芸妓、半玉のこと。京都なら舞妓さんのこと。
舞妓さんは着物に赤い半襟をかけるからなのだそう。そして芸妓へのお披露目のときに白襟に変えるのだとか。これを襟替えと称するのだそうです。
またこの赤襟のルーツを追いかけたりすると、『赤裏襟返し』という言葉に繋がったりします。
これは京都島原の芸妓の最高位にあたる太夫が、長襦袢の襟の一部を返して、襟裏の赤が見えるようにした着付けのことです。
島原太夫は、かつて天皇への謁見も許されていた大名並みの高い官位で、宮中では高貴な身分の女性にしか許されていない緋袴の着用も許されていた『正五位』を賜っていたのだだとか。
しかし太夫は袴を履きませんので、襟の裏に緋色を使い、裏返して見せて公式の装いに代えていたのだそう。
一説によると、それによって御所の門を通るときに位が分かるようにしたのだそうです。
『赤襟』は花街に繋がる言葉だと知ると、何だか艶やかな言葉に思えたりもします。
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さて…
〈サンゴガニ科サンゴガニ属アカエリサンゴガニ Trapezia guttata 18年5月22日 沖縄島安和〉
学名種小名は『斑点のある』の意。
歩脚に散在する赤褐色の斑点のことでしょうか。
甲の前縁の赤(赤襟)だけでなく、はさみ脚や歩脚の模様も綺麗なカニです。