Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

乱と鏡(ニシキキュウセン)

2018-07-16 20:44:46 | ベラ科

灼熱~で、ベタ凪~な日が続いてますやんばるです。

本日もコンディション良好な真夏日でした。

次の週末に台風が接近する予報もでたりしてますが、まだ数日はこのコンディションで楽しめそうです。

風は東。快晴。

■■

『承久の乱』ってご存じですか?

鎌倉時代の承久3年(1221年)に、後鳥羽上皇が鎌倉幕府執権の北条義時に対して討伐の兵を挙げた兵乱です。

まあ、後鳥羽上皇は敗れてしまうのですが。

この兵乱は、日本史上初の朝廷と武家政権の間で起きた武力による争いなのだとか。

そして実は争いによって、北条義時は朝廷を武力で倒した唯一の武将として名を残しているのだそう。

この後朝廷を監視するための幕府の出先機関、『六波羅探題』が京都に設置されたりして、朝廷と幕府の力関係が完全に逆転してしまった切っ掛けでもあります。

この件は少し置いておいて…

『万華鏡』ってご存じですよね?

内部に鏡を張った筒を通して、移動するビーズなどの着色された細片が描き出す図形模様を見て楽しむ玩具。

そもそもはスコットランドの科学者、ディヴィッド・ブリュースターが偏向の実験の途中で発見したものなのだとか。

江戸時代には、既に日本に輸入されていたのだそう。

万華鏡は英語でカレイドスコープ(kaleidoscope)ですが、このカレイド(kaleido)は古代ギリシャ語の『kal(美しい)』と『eidos(形)』からできた造語で、kaleidoscopeは『美しい形を観賞する装置』という意味になるのだとか。

ところで、『承久の乱』と『万華鏡』にはある共通するキーワードがあるのですか、思いつきますか?

実は承久の乱では、日本史上初めて『錦の御旗』すなわち朝敵を討伐する証として官軍が掲げる旗が使用されたのだそうです。

そして万華鏡は、別名『錦眼鏡』とも呼ばれたりします。

そう、キーワードは『錦』です…。

■■

さて…

〈ベラ科カンムリベラ亜科ホンベラ属ニシキキュウセン Halichoeres biocellatus 18年6月8日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

『錦』は、様々な色糸を用いて織り出された絹織物の総称。または、その絹織物のように鮮やかで美しいもの指して用いる言葉。

本種は雄と雌で体色・模様が違いますが、どちらも『錦』に相応しい鮮やかな美しさを持っていると思えます。

学名種小名は、『二つの小さな眼のある』の意。

画像の幼魚や雌の背鰭にある2個の眼上斑のことでしょうね。

 


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