Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

とりあえず気分は?(ミドリリュウグウウミウシ)

2017-04-21 20:07:39 | ウミウシ

ちょうどいい感じの曇り空だった本日のやんばるです。

それでも夏日になりました。

早いリズムで風向が変化する日が続いていますが、海況はまずまず。

水温も上昇を続けていていい感じです。

風は南西のち西のち北西。曇、ときどき晴れ間。

■■

「こんにちは」という挨拶は、「今日は御機嫌いかがですか?」という挨拶の〈今日は〉以下が略されるようになり、現在のような「こんにちは」になったのだとか。

あるいは、室町時代の宮中で女官が使い始め、今も〈山の手言葉〉として生き残っている「ごきげんよう」という挨拶もありますね。

これって、英語で言うところの〈How are you?〉ですよね。

ヒトは、出会った相手にとりあえず気分や体調を尋ねるという共通の文化を有しているのでしょうか。

気分が良いことを〈御機嫌〉なんていいますけど、なんだか字面だけを見ていると気分悪そうに見えませんか。

何かを嫌ってる感じで…。

機嫌の語源は仏教語なのだそう。

もともとは『譏嫌』と書いたのだそうで、〈譏〉は〈そしる〉、〈嫌〉は〈きらう〉という意味。

他人をそしりきらうこと、世の人たちが嫌悪することを表したのだとか。

やっぱり何だか、もともとは〈御機嫌〉より〈不機嫌〉に近い言葉だったように思えたりしませんか…。

■■

さて…

〈フジタウミウシ科クロスジリュウグウウミウシ亜科ニシキリュウグウウミウシ属ミドリリュウグウウミウシウミウシ Tambja morosa 17年3月13日 沖縄島安和〉

画像は幼体。

幼体は、成体よりずっとミドリな体色の印象だったり…。

因みに成体は↓

〈同種別個体 17年3月28日 沖縄島安和〉

頭部や二次鰓、それに側足の縁の鮮やかな青の方が目立ってます…。

■■

学名種小名は『不機嫌な、気難しい』の意。

水中で観察する限りでは、不機嫌そうな印象を受けたことはありませんが…。

 

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