Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

現役の城(ヤマブキハゼ)

2019-03-12 19:34:44 | ハゼ科

朝から一日中気持ちのいい青空だった本日のやんばるです。

風は北寄りですが十分に弱く、エキジット直後も心地よい感じ。

Tシャツで丁度良い陽気でした。

風は北~北西。晴天。

■■

『七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき』

室町時代の話。太田道灌(おおたどうかん)という武将が、父親を訪ねて越生という地に来たときに、突然のにわか雨に遭ったので蓑(みの)を借りようとある農家に立ち寄ったのだとか。

すると出てきた娘が蓑ではなく一輪の山吹の花を差しだしたのだそう。蓑を貸してくれと言っているのに、何で山吹? と道灌は内心かなりイラッとしたのだとか。後日そのエピソードを家臣に話したら、平安時代の兼明親王(かねあきらしんのう)の歌に掛けてあるのです、と教えられたのだそう。それが前述の歌です。

この歌は『七重八重と積み重なるように咲くのに、山吹には実が一つもない』といった意味らしく、『実の一つだになきぞ悲しき』を『蓑一つだになきぞ悲しき』に掛けてあるのだそう。つまり娘は、「我が家は貧しいのでお貸しできる蓑は一つもありません」ということを奥ゆかしく道灌に伝えたということなのだそうです。

道灌よりも農家の娘の方が教養が高かったということでしょうか。

そして道灌は古歌を知らなかったことを恥じて歌道に励み、歌人としても名高くなったのだそうです。

この太田道灌という武将は、江戸城を築いたことでも有名な人物。

なんて書いてますけど、実はつい最近まで江戸城は徳川家康が築いたのだと思ってました…。自身の日本史力のなさを痛感してみたり…。

そしてこの江戸城は、日本で唯一の現役の城なのだそう。なるほど、考えてみればその通りですね。江戸城は明治になって宮城、すなわち皇居になったわけですから。

■■

さて…

〈ハゼ科ハゼ亜科ダテハゼ属ヤマブキハゼ Amblyeleotris guttata 19年1月24日 沖縄島安和〉

学名種小名は『斑点のある』の意。

山吹色の斑点模様を全身に纏っています。

七重八重って感じですかね…。

 


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