Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

のほきり(ノコギリウミヤッコ)

2018-07-06 19:54:33 | ヨウジウオ科

南からの風が強い日々が続いてますやんばるです。

風向が一定なので、コンディション的には悪くはないですが。

雨交じりな空模様も今日は早朝だけで、日中は日差しありな一日でした。

で、台風8号。

今のところ、10日の後半から11日の前半に沖縄島を直撃しそうな予報です。

どうも猛烈な勢力でやってきそうで、少しでもそれてくれることを願うばかりです…。

風は強めの南。雨のち曇、ときどき日差し。

■■

『鋸』は、その昔『乃保支利』、あるいは『能保岐利』という名称だったのだとか。

つまり『のこぎり』ではなく、『のほきり』と呼ばれていたのだそう。

『のほきり』という言葉は、『の』・『ほ』・『きり』に分解出来るのだそうで、『の』は刃や刀のこと。

『ほ』は歯のことで、『きり』は切り。

つまり刃の歯で切る道具ということですか。まあ、見た目通りのそのまんまですね。

『のほきり』が『のこぎり』に転じたのは平安後期頃なのだそう。

日本では古墳時代の出土品に鋸があるのだそうですが、制作に多大な労力が必要とされたために、古代・中世の社会ではほとんど普及しなかったのだとか。

したがって、あの世界最古の木造建築物群である『法隆寺』の創建にも、鋸は使われていないのだそう。当時は木を切るのではなく、木を割って削って形状を整えたのだそうです。すごい技術ですよね。

そして鎌倉・室町と時代は進み、江戸時代になって鋸は大工道具として完成されたようです。

ちなみに、室町時代に大陸や朝鮮半島などから『大鋸(おが)』と呼ばれる二人で使用する大型の鋸が伝来したのだとか。

でそれ以来、鋸で木材をひいたときにでる『くず』を『おがくず』というようになったのだそうです。

■■

さて…

〈ヨウジウオ科ヨウジウオ亜科ウミヤッコ属ノコギリウミヤッコ Halicampus brocki 18年5月28日 沖縄島安和〉

ウミヤッコ属は皮弁を持つものが多いですが、本種も頭部に特徴的な皮弁を持っています。

〈同種同個体 同日 同ポイント〉

 


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