Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

やわらぎ…(セホシテンジクダイ)

2016-01-15 18:19:53 | テンジクダイ科

昨日までの寒さは時間とともにやわらぎ、気温もグングン上昇した本日のやんばるです。

風もごく弱く日差しも十分だったおかげで、エキジット後も過ごしやすかったり…。

なにより水中が明るいと、水温以上に心地よく感じられたりも。

もっとも、実際に水温はいつもの冬よりまだ2℃ほど高いのですが。

この週末も、寒さはやわらいだままで過ごせそうです。

風は北東~東。晴れのち曇。

〈テンジクダイ科コミナトテンジクダイ亜科スジイシモチ属セホシテンジクダイ Ostorhinchus moluccensis 15年12月14日 沖縄島湾奥〉

画像は幼魚。

去年の4月にテンジクダイ科の分類体系が大きく変わったことを少し前に書きました。

本種も以前は、テンジクダイ科テンジクダイ亜科テンジクダイ属だったのですが上記のように変わりました。

個人的な印象としては、スジイシモチ属にはすごくしっくりくるなぁ…。

テンジクダイ科分類体系の変更で、図鑑の学名(属名)が役に立たなくなって……、ってこれも少し前に書きましたが、本種はさらにややこしかったり。

手元にある2008年発行の図鑑では、本種の学名は Apogon ventrifasciatus なのです。

けれどシノニム(異名同種)が確認されて、種小名が moluccensis に変更されることに。

そこから属名も変わってしまったので、件の図鑑とは二名の両方が異なる、学名だけ見ると別種のようになってたり。

まあ、それはいいとして…

以前の種小名は、『腹部に横縞のある』

画像の幼魚ではわかりにくいですが、成魚ではしっくりくる、いわゆる名は体を表す系の名前だったのです。

が、新しい種小名は『モルッカ諸島の・モルッカ諸島産の』

ホロタイプの採取場所なのか、発見場所なのか、分布の関係か、とにかく本種にちなんだ場所なのでしょうけど…。

何となく、残念に感じてしまうなぁ…。

 

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