沖縄島は結局台風5号の強風域に入ることもなく、直接的な影響といえばうねりが入ったくらいでした。
そしてそのうねりも落ち着いてきてます。うねりが入ったわりには、水温も全然下がってないような…。
間接的な影響として、台風へと流れる南からの風で、大気が非常に不安定になってます。
同時にその風のせいで、強烈にムシムシした一日でした。
まあ、ムシムシ感は嫌いじゃないですけど…。
風は南西~西。曇。
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「魚の切り身に塩コショウで下味をつけ、小麦粉などの粉をまぶし、バターで両面を焼いた後レモン汁を振りかける。
レモンソースの他にバルサミコソースやタルタルソース、あるいはベシャメルソースやオーロラソースが用いられることもある」
これは、フランス料理の『ムニエル』の説明。
『ムニエル』とは、粉屋または製粉業者を表す『ムニエ』の女性形なのだそう。
『※※・ア・ラ・ムニエール』という感じの料理名で、『※※の粉屋または製粉業者のおかみ風』という意味合いになるのだとか。
『ムニエル』といえば『ソール・ア・ラ・ムニエール』、すなわち『舌平目のムニエル』ではないでしょうか。
僕的には、『ムニエル』イコール『舌平目のムニエル』というイメージなのですが、これはたぶん映画『タンポポ』の影響かも。
『舌平目』はフランス料理で最も調理される機会の多い〈高貴な魚〉の一つなのだそう。
フランス国王ルイ14世の宮廷で、極めて評判が高かった魚なのだとか。
で、その『舌平目』ですが、ウシノシタ科およびササウシノシタ科の魚の総称なのだそう。
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さて…
〈ササウシノシタ科アマミウシノシタ属アマミウシノシタ Synaptura marginata 17年7月5日 沖縄島崎本部ゴリラチョップ〉
画像は幼魚。
成魚とは色も模様も大きく違う変化型幼魚です。
学名種小名は『縁取りのある』の意。
体の最外縁が白色で縁取られているようなので、それのことでしょうか。
幼魚の方が、縁取りは目立ちます。
〈同種同一個体 同日 同ポイント〉
ところで、国内でよく食べられるのは、〈アカシタビラメ〉、〈クロウシノシタ〉、〈オオシタビラメ〉や〈イヌノシタ〉などなのだそう。
これらはすべてウシノシタ科で、ササウシノシタ科の魚は需要がなく、獲られることも少ないのだとか。
つまり本種は『ムニエル』にはならない方の『舌平目』というわけ。
まあ、本種にとっては喜ばしいことでしょうが。
宮廷での評判もいらないでしょうしね…。