Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

まだらの間(カスリフサカサゴ&ニテンエソ)

2021-11-23 19:24:20 | 水中生物

前半はドンヨリ、でも後半は心地よい陽光がたっぷりだった本日のやんばるです。

気圧配置の影響で、冷たい風が強まりましたけど…。

明日以降はそれも和らぎ、週末にかけて晴れアイコンが並ぶ感じになってます。

まあ、早朝の冷え込みは続くようですが…。

風はやや強めの北。曇のち晴れ。

■■

『曼荼羅(まんだら)』

密教の経典にもとづき、主尊を中心に諸仏諸尊が集会する楼閣を模式的に示した図像。

シンボリックな図柄なのですが、言葉だけでは分からないものごとの真理や仏への道を説いているのだとか。

曼荼羅のような図柄を使って直感的に悟れるのも密教の特徴の一つなのだそう。

この曼荼羅、一説によると『斑(まだら)』の語源なのだとか。

図柄の中に種々の色が入り混じり、種々の仏が描かれていたりする様が、種々の色や濃淡が入り混じっているという意味の『斑』に音変化したのだそう。

しかしこの説には弱点があって、曼荼羅が日本に伝わる以前の万葉集に、『まだら』という語が見られるのだそう。

とするともっと前からあった言葉ということになりますね。

他の説によると、『間離(まはだら)』の略という説や、『間処有(まとあり)』の意味、『間加不足(またらざる)』の意味という説など…。

それぞれの言葉を検索してみてもよく分からなかったのですが、古語なんでしょうか…。

なんにしても『間』という言葉が共通していますので、あいだやすきま、一様ではない状態に関係する語源があるのかもしれません。

■■

さて…

〈フサカサゴ科フサカサゴ亜科マダラフサカサゴ属カスリフサカサゴ Sebastapistes cyanostigma 21年10月4日 沖縄島安和〉

学名種小名は『暗青色の斑点』の意。

斑点とは表面にまばらに散らばった点。

確かに体表に微少な白斑が密に分布しています。

〈エソ科アカエソ属ニテンエソ Synodus binotatus 21年10月8日 沖縄島安和〉

学名種小名は『二つの斑紋のある』の意。

斑紋とは斑の模様。それが二つあるはずなんですが…。

吻端の2黒点のことなのでしょうか。

和名のニテンのほうがしっくりくるように思えたり…。

 

 


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