Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

北上中、発達中…(スミゾメキヌハダウミウシ&オオクロネズミ)

2016-07-05 18:57:10 | ウミウシ

ほぼ予想通りに台風1号が発生し、現時点では予想通りのコースを北上しています。

近海の海水温が高いので、順調に発達中…。

明後日くらいから、天気は下り坂。海もうねりが高まりそうです。

程よい感じにかき混ぜられればいいのですが。

とりあえず今日はまだ風も弱~く、灼熱~なやんばるでした。

風は南東。晴天。

〈キヌハダウミウシ科キヌハダウミウシ属スミゾメキヌハダウミウシ Gymnodoris nigricolor 16年5月11日 沖縄島安和グスク〉

学名種小名は『黒で覆われた・黒い外見の・黒色の』の意。

和名がスミゾメ(墨染め)、つまり墨で染められたキヌハダウミウシですから、まあどちらも同じ、名は体を表す系ですね。

黒いウミウシといえばこんなのも↓

〈カノコキセワタガイ科ニシキツバメガイ属オオクロネズミ Chelidonura sp. 16年5月17日 沖縄島安和〉

こちらには学名がまだありませんが、外見通り和名にはクロ(黒)が入っています。

ところで……

黒という色は存在しないのだそう。

光は単色ではなく広いスペクトルからなっていて、黒はほとんどの帯域の光をすべて吸収するので、特に色がなく黒に見えるのだとか。

プリズムによる光の拡散実験を、たぶん誰もが体験していると思いますが…。

つまり色とは可視光を形成している虹の七色の、どの帯域を吸収してどの帯域を反射しているのかということ。赤く見えるなら赤を反射しているし、すべてを反射していれば白、ほぼすべてを吸収していれば黒く見えるということ。

上記の二種は、ほぼすべての光を吸収しているのでしょうか。

ウミウシの多くがカラフルなのは、警告色だとあちらこちらで目にしますけど、色を持たない彼らは大丈夫なのでしょうか。

隠蔽色になっているようにも思えないのですが…。

 

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