Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

血液の紅(ミカドウミウシ)

2022-07-12 19:27:12 | ウミウシ

相変わらず灼熱~な日が続いているやんばるです。

スコールにも出会わなくて灼熱感が半端ない…。

風はゆるく、海はいい感じの凪ですが。

今日も熱中症厳重注意な一日でした。

週末は雨交じりになりそうですが、一時的にでも涼しくなるのならその方がいいかも…。

風は南~南西。晴天。

■■

血液の色は?

と質問されれば、「赤」と答えますよね。

しかし医療の現場では少し違うイメージで、赤以外にも透明~黄色っぽい色をイメージするのだとか。

血液の成分は、約45パーセントが細胞で、残りの約55パーセントは血漿なのだそう。細胞成分の大部分は赤血球で、1パーセントが白血球と血小板。

一方血漿の91パーセントは水で、残りは各種のタンパク質やブドウ糖、電解質などの様々な物質が含まれているのだとか。

医療の現場では、現在は成分輸血が行われているのだそうで、赤血球が足りなければ赤血球製剤を、血小板が足りなければ血小板製剤を、あるいは血漿が必要なら血漿製剤を輸血するのだそう。

もちろんこれらの血液で赤いのは赤血球だけです。

赤血球にはヘモグロビンが含まれていて、これが赤色のもと。ヘモグロビンは色素を持ったタンパク質で酸素を運搬しますが、その中心に鉄があり、酸化鉄はとくに赤くなるのだそう。

だから血を舐めると鉄の味がしますよね…。

人はヘモグロビンで酸素を運搬していますが、同じようなシステムでタコ・イカ・エビ・カニなどはヘモシアニンを使って酸素を運搬しています。ヘモシアニンは色素の中心に胴を持ち、酸化銅は青いため、これらの生物の血液は青色をしています。

■■

さて血液の色といえば…

〈ミカドウミウシ科ミカドウミウシ属ミカドウミウシ Hexabranchus sanguineus 22年5月17日 沖縄島安和〉

画像は幼体。

学名種小名は『血紅色の』の意。

幼体には似合わない学名ですが、成体は確かに血液のような紅を纏っています。

 

 

コメント
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