Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

驚愕の再生能力(ツノクロミドリガイ)

2021-03-09 19:45:49 | ウミウシ

予想よりも晴れ間が多かった本日のやんばるです。

風も弱く日差しありで、エキジット後も過ごしやすい一日でした。

今後も暖かい日が続き、晴れアイコンが目立つ予報になってます。

風は東のち南西のち北西。概ね晴れ。

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実は今日は全然違う話題で書こうと思っていたのですが、インターバルにスマホでニュースサイトを見ていたらびっくりするニュースを目にしたので急遽変更しました。

そのニュースのタイトルは…

『ウミウシが頭部から体全体を再生 大部分切断でも』

というもの。

ね、びっくりでしょう? 僕これを目にしたとき、「マジで!」って声出してしまいましたよ…。

なんでもウミウシの一種が、心臓など体の大部分を自ら切断した後、残った頭部から体全体を再生できることを奈良女子大の研究グループが発見したのだとか。

心臓を再生って、じゃあ再生が完了するまで心臓なしなの? というか頭部を自切出来るなんて…、って感じでしょう?

『嚢舌類』の『コノハミドリガイ』と『クロミドリガイ』で確認されたのだそう。

自切してから1週間以内に体の再生が始まり、3週間後にほぼ完全な状態となったのだとか。

自切の原因は不明なのだそうですが、寄生生物からの『自己防衛』を図った可能性があるのだそう。

『嚢舌類』のウミウシには『盗葉緑体』の能力があるのだそう。つまり捕食した藻類の葉緑体を細胞内に取り込み、細胞内共生して光合成に利用しているのだそうです。

頭部だけでも生存し再生できた大きな要因は、この光合成ではないかと考えられるのだそうですよ。

ちなみに、切り離された体部分から頭部は再生されなかったそうです…。

■■

今後再生医療などに活用できる可能性があるのだそうですが…

〈チドリミドリガイ科ゴクラクミドリガイ属ツノクロミドリガイ Elysia asbecki 21年1月15日 沖縄島安和〉

本種も同じ『嚢舌類』のウミウシ。

『コノハミドリガイ』や『クロミドリガイ』と同属のウミウシです。

『嚢舌類』の中でも『盗葉緑体』の能力が高いものもいれば低いものもいるようですが、それと再生能力には相関があるかも知れませんね。

この子にはどのくらいの再生能力があるのかな…。

 

 

コメント
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