Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

王を護った魔法の…(ウデフリツノザヤウミウシ)

2020-12-22 19:56:12 | ウミウシ

久しぶりに晴れ空になった本日のやんばるです。

風も緩く海況も上々でした。

透明度もよく、水温もまだ23℃。

じっくり潜れるコンディションでした。

週の半ばは雨交じりのようですが、週末にはまた晴れアイコンが並ぶ予報になってます。

風は北東~東。晴れ。

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『カリブルヌス』

これはラテン語で『鋼』を意味する言葉に由来する剣の名前です。『ブリタニア列王史』という偽史に登場する剣で、持ち主はアーサー王。

アーサー王は5世紀後半から6世紀初めのブリトン人の君主で、アーサー王物語として数々の伝説的エピソードが残されている人物。そのほとんどが民間伝承や創作によるもので、実在したのかどうかは今も議論が続けられているのだとか。

日本でもアーサー王物語は、かなり以前にアニメ化されてます。確か僕が小学生の頃だったと思いますから数十年前ですけど…。

『カリブルヌス』は時代と共に呼び名が変化し、最終的には『エクスカリバー』と呼ばれるようになりました。『エクスカリバー』という名前なら、聞いたことがあるのではないでしょうか。

魔法の力が宿る聖剣とされ、石に刺さっていたこの剣を引き抜いたことによってアーサーは王になる資格を得たとする伝説や、アーサーが王になった後に『湖の乙女(守護妖精)』によって与えられたとする伝説などがあるのだそう。

あるいは二つの伝説はどちらも正しく、エクスカリバーは二本あるとされる物語もあるのだとか。アーサー王の物語は様々な人によって作品化されているために、エクスカリバーも様々な描かれ方がされているようです。

ちなみにエクスカリバーは『鋼を斬るもの』という意味としている作品もあるのだとか。と言うことはエクスカリバーは『斬鉄剣』だったのですね…。

剣と対になるもといえば鞘。

魔法の力が宿る聖剣の鞘もまた魔法の鞘だったのだとか。

その鞘は、前述の『ブリタニア列王史』に登場するアーサー王の助言者である魔術師から、アーサー王がもらったもの。それは所有者の身を護り血を流させない魔力を持っていたのだそう。

しかし策略によりその鞘が奪われてしまい、そのことでアーサー王は死を避け得ぬようになってしまったのだそうです。

昔見たアニメのアーサ王物語は、どんなラストだったかなぁ…。昔過ぎて全く憶えていません…。

■■

この鞘が魔力を持っているかどうかは解りませんが…

〈フジタウミウシ科フジタウミウシ亜科ミズタマウミウシ属ウデフリツノザヤウミウシ Thecacera paciffica 20年11月19日 沖縄島崎本部ゴリラチョップ〉

学名種小名は『太平洋の、または平和な』の意。

触覚に、触覚鞘を持っています。

 

 

コメント
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