Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

昔は刀、今は電話(キハッソク)

2020-10-13 19:10:48 | ハタ科

風は北からの涼風ですが、それを上回る鋭い日差しで暑さの方が勝っていた本日のやんばるです。

何だかあちらこちらにポコポコ熱低が発生してたり、する予想だったり、台風にまで発達してたり…な感じですが、沖縄島には直接的には影響してません。

波の予報はここ最近ずっと波高に『うねりあり』がくっついてますけど、これは間接的な影響でしょうか。

もっとも、うねりはそんなに強くなく、凪の範疇と言ってもいいようなレベルですが。

数日前からオオシマゼミの鳴音が盛大に聞こえるようになり、その点では秋の深まりを感じたり…。

風は北~北東。晴れ。

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『世帯』

住居および生計を同じくする者の集まり。あるいは、一戸を構えて独立の生計を立てること。または、生活に必要な家屋と家具。

『世帯を持つ』とか『世帯道具』なんて言葉もありますね。

同じ意味に『所帯』という言葉がありますが、こちらが元々で、明治期に『所帯』が転化して使用されるようになったのが『世帯』なのだとか。

その『所帯』の本来の意味は、『身に帯びているもの』のことで、持っている財産や得ている地位などのことを差していたのだそう。

所領・官職・身分を表すのが原義で、これらの字面からも何となく推測できますが、その語源は鎌倉時代の荘園における土地財産を意味していたのだとか。

帯にはそもそも着物を身体に固定するという機能の他に、道具を装用するという機能があり、その歴史は衣類自体よりも古いと考えられているのだそう。

初期の形態としては、裸体に腰紐を巻き、そこに狩猟に用いる道具を差していたことが始まりなのだとか。

まさに太古から人類は帯を巻いていた、って感じですか。

身に帯びる物と言えば、一昔前なら刀ですね。身体に最も近いところに置くので、『刀を帯びる』と言うのだそう。

今なら携帯電話ですね。腰には差しませんが。というか携帯電話という言葉もそろそろ死語でしょうか…。

電話=スマホな時代ですから…。

■■

さて…

〈ハタ科ハタ亜科キハッソク属キハッソク Diploprion bifasciatum 20年8月21日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『二つの帯のある』の意。

成魚では眼と体中央付近に暗藍色の黄帯を纏っています。

この子はまだ帯びていませんね…。

 

 

コメント
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