Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

サム・ブラウン・ベルト(ヒレグロベラ)

2020-04-21 14:31:00 | ベラ科

前線停滞で雨交じりの空模様が続いているやんばるです。

どうやら梅雨の走りのようです。本格的な梅雨入りは5月半ばの予想ですが…。

最高気温も20℃で、少し肌寒い感じの一日でした。

週末にかけてもこんな感じの日が続きそうです。

風は北東。曇ときどき雨。

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『ピーポくん』

ご存じでしょうか? 警視庁のシンボルマスコットです。いろいろなテレビ番組にも出演していますから、その姿をイメージできる方は多いのではないでしょうか。

誕生は1987年の4月17日だとか。つい最近33歳になったということですね。意外と年取ってる印象…。

名前の由来は『ピープル』と『ポリス』をミックスしたものなのだそう。

全身が黄色で、頭頂部には青いアンテナがあり、腰には黒いベルト、肩から腰のベルトに斜めに黒い帯を身につけています。

この斜めの黒い帯は何でしょう?

この斜めの帯には『サム・ブラウン・ベルト』という名前がついているのだとか。

19世紀頃、英印軍の騎兵将校であったサム・ブラウンという人物が考案したことからこう呼ばれているのだそう。

彼はある戦闘で左腕を肩から失ってしまいました。そのため腰のベルトに着けていた刀の鞘を左手で保持して抜刀するということが出来なくなってしまいます。というのも、当時は抜刀するときにウエストベルトがずれてしまい、必ず鞘を保持しなければならなかったのだとか。そこで彼はウエストベルトを固定するために、第2のベルトを肩から掛けて腰のベルトを支持するというアイデアを思いついたのだそう。

これが広まり、やがて標準的な軍服の一部になったのだとか。さらには軍隊だけではなく警察の制服にも採用されるようになったのだそうです。

日本の警察では1946年から1994年までサム・ブラウン・ベルトを使用していました。前述の通りピーポくんは1987年生まれですから、当時の警察官に倣いサム・ブラウン・ベルトを着用していて、今もそのデザインが変更されていないのだそうです。

ちなみもう一人、1976年頃の警察官を模しているという、葛飾区亀有公園前派出所に勤務している(していた?)あの巡査部長もサム・ブラウン・ベルトを着用しています。

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さて…

〈ベラ科タキベラ亜科タキベラ属ヒレグロベラ Bodianus loxozonus 20年3月6日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『斜めの帯のある』の意。

背鰭軟条部から尾鰭下葉に斜めに走る黒色帯が、成魚の特徴です。

幼魚では黒色帯は斜めではなく、背鰭から尻鰭へと体側を横断しています。

 

 

コメント
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