Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

ぐとく(ノコギリハギ)

2019-01-29 20:19:19 | カワハギ科

タップリの陽光で風は穏やか…、過ごしやすかった本日のやんばるです。

実際の気温よりも暖かく感じた一日でした。

今週は晴れて暖かな日が多そうです。

一ヶ月予報によると、この先一ヶ月は平年よりも暖かい日が多くなるそうです。

風は北~北東。晴れ。

■■

『剥ぐ』そして『剥く』

一見同じように見えたりするかも知れませんが、送り仮名が一方は『ぐ』でもう一方は『く』です。

『ぐ』の方は『はぐ』と読み、『く』の方は『むく』と読みます。

『剥ぐ』の意味は、表面の部分をむきとる。身につけているものを無理に脱がして取る。

『剥く』の方の意味は、表面・外側をおおっているものを取り去って中身を出す。

意味も似てますよね。というか『剥ぐ』の説明で『むきとる』っていってますし。

『剥ぐ』と『剥く』の違いは、取り去った表面・外側を、取り去った後に利用するかどうかなのだそう。

動物のように利用するために皮を取り去る場合は『動物の皮を剥ぐ』となり、リンゴやミカンのように取り去った後に利用しない場合は『リンゴを剥く』となるのだとか。

ところでカワハギ。皮を剥いで料理するから『カワハギ』なのだそうですが、上記の観点から言うと、剥いだ皮を利用することになりますよね。

昔はカワハギの剥いだ皮を紙ヤスリのように使っていたそうですが、だからなのでしょうか。

いやそれよりも、皮膚がクルリとすぐに剥がせるさまが、身ぐるみ剥がしてるように感じられるからなのでしょうか。たぶんこっちなのでしょうね。

このさまから、地方によっては『バクチ』や『バクチウオ』と呼ばれているのだとか。

博打に負けると身ぐるみ剥がされる…ということで…。

■■

さて…

〈カワハギ科ノコギリハギ属ノコギリハギ Paraluteres prionurus 18年12月11日 沖縄島安和〉

画像はまだ幼魚。

このハギも『剥ぎ』つまり『剥ぐ』の方ですが、剥いだ皮を利用されることはまずないでしょうね。

すると本当はノコギリムキなのかも…とか思ってみたり…。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする