湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

科学は民主主義の文化・・・私の思想の基礎12

2014-01-30 10:39:06 | Weblog
自由が平等をもたらすことについて
もう一つ、科学技術の発達の歴史的役割があります

人類が重い肉体労働を強いられていた時代は
どうしても、力の強い者が有利でした

ところが、科学技術の発達により、力仕事が機械に置き換えられるようになると
体力があるということが、絶対的な優位とはならなくなりました
現代人に求められるのは、物理的な体力ではなく
実務に支障を起こさないための心身の健康です

科学技術の発達は
科学者や技術者、企業家・・・らの自由な発想によるものです
けして国家権力の強制によって発達したものではありません

共産主義国は、自由主義国の科学技術を盗むことで
かろうじて、科学技術の水準を維持していました

旧ソ連は、自動車も冷蔵庫も、原爆や水爆も作ることができました
ミサイルも、宇宙ロケットも、人工衛星も作りました
しかしCDラジカセを作ることはできませんでした
模倣には限度があるのです・・・自由には勝てません

ここで科学技術とは何かということを考えてみましょう

科学を

”自然の真理を探究すること”

と、考える人は多いでしょう・・・私は、その様には考えません

科学は

”人間的共通性を探求する学問であり文化”

なのだと考えます

その簡単な例が数学です
数学の答えは、王様が解いても乞食が解いても、同じなのです
科学の言語として、数学が重用されるのは
数学的厳密さは、人種や宗教の違いを超えて、人類共通だからです

科学的厳密さは、人間的共通性の探求の中で生まれたのです
コメント
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