湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

平等思想は絶望的な不平等をもたらす・・・私の思想の基本10

2014-01-28 14:10:53 | Weblog
日本人が共産主義思想に共鳴しやすい理由は
伝統的な日本の農村の生活形態が共産主義的だったからです

日本中を旅して、特に農村部を見てみますと
ほとんどの集落は、戸数10数戸から、せいぜい2~30戸が
肩を寄せ合うように集まっています
それが日本社会の基本的な生活単位であると言っても良いかもしれません

「共産主義は人口100人程度の村なら実現する」

・・・と言った経済学者がいるそうです
まさに、その、人口00人前後の生活単位が
日本の農村の基本だったのです

共産主義の基本である平等主義を
現代の日本人が、民主主義の原理のごとく思いこんでいる原因の一つです
すっかり文明化したように見える日本人ですが、伝統的な思考に囚われているのです

私自身、平等主義には魅力を感じます
しかし、現実に、それが不可能であることは、あまりにも明らかです
人間は生まれつき不平等ですし、生きている限り、そして自由があるかぎり
他人と同じにはなれるわけがなく、結局、それは不平等ということになってしまうのです

人間の平等なんて
頭上で水爆が爆発し、一瞬にして蒸発してしまうような状況でもないかぎり
死の直前まで、実現しません
一瞬にして蒸発してしまうなら
貧富の差も、男女の差も、人種や宗教、年齢の差も・・・関係ありません
才能や美貌も・・・関係ありません

平等思想を実現しようとすれば、人間の自由を奪い
行動の自由を規制する方法でしか実現できません
高額所得者に重税を課するのも、金銭を使う自由を制限すわけですから
自由を奪う方法の一つです

平等思想は、自由を奪う側と奪われる側という、絶望的な不平等を作りだすのです

平等思想は、人々から自由を奪い
緩慢な、あるいは権力による強制で、人々から生命力を奪うシステムを構築します
共産主義は、まさに、そういう制度であり
現代の日本の税制は、その方向に突っ走っています

コメント
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