湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

封建制が確立した家族制度・・・私の思想の基本6

2014-01-24 16:13:51 | Weblog
封建制の特色としての土地の私有化
それによって、人々は、はじめて安全と自由を手にしました
公的に認められた安全と自由です

この安全と自由には義務が伴います
命がけで守る義務です
日本の場合は、将軍と幕府のために戦う義務です

ここで命を落としても”土地の権利”は保証されます
ここで”名誉ある死”を遂げれば
既存の権利を保障されるだけではなく、新たな権利が追加されます
そのことで家族の生活が未来にわたって保証されるのです
ただし不名誉行為があれば、そうはいきません

「名こそ惜しけれ」

という武士の心情は
家族を守るための、当然の心構えだったのです
武士が名誉を重んじたのは、体面を気にするといったような表面的な理由ではなく
家族を守るという実質的な理由があったからなのです

土地私有化が”家族”を誕生させました
それまでの自然発生的な家族ではなく
社会制度としての、公認された”家族”です
現代の核家族よりは意味が広い一族郎党としての家族です

武士は”名誉ある死”により、土地の権利の遺族への相続権が認められました
家族が相続するわけですから”氏”や”姓”が重要になります
ファミリーネームの発生です
そのことから、家族(氏族)を象徴する家紋や旗印も発達しました
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