つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

時代劇で変な歌

2013年10月19日 | 時代劇
時代劇を見ていますと、
時たま俳優以外の思いがけないゲストが出演する事があります。
中には、故・柴田錬三郎先生のように
自分が原作した作品に何度もゲスト出演して
 “円月殺法を披露する“なんてお遊びが見られたりします。
 
思い出すと『大江戸捜査網』は、何故かそう言うゲストがよく出る作品でして
水野晴郎先生が奉行、細川隆一郎氏が火付盗賊改
(一度だけですが)出た事もありますし
「モアベターよ」と言う為だけ(だと思います)に
小森のおばちゃまがゲスト出演したり
白井義男氏他、日本ボクシング界の錚々たる方々が
“鉄拳軍団”
と名乗ってゲスト出演した事もあります。
 
続いて、私が見た中でも特に強烈なゲストが出演した
『桃太郎侍』の某回を紹介します。
ゲスト出演されたのが、あの林家木久蔵(現・木久翁)師匠なんですが
落語家が時代劇に出るのはさほど珍しい事ではないですし
志ん朝師匠が最初の『鬼平』で木村忠吾をやった例もありますから)
この回の木久蔵師匠の役所時代は、特に話の上で必要なキャラだったものの
この回の木久蔵師匠演じる和尚は
いつも『笑点』で木久蔵師匠がやってる与太郎キャラそのままだったので、
非常にツボにハマってしまいました。
 
役が和尚なので、お経を上げる際に
(ちょっと口調が彦六師匠の真似っぽい感じで)
「寿限無寿限無…」
とやり出すのは序の口で
極め付きが、木久蔵和尚が買った富くじが大外れしてしまったシーンでした。
 
富くじが外れたショックでおかしくなってしまった木久蔵和尚は
 
「♪いや~んばか~ん」
 
と、何と例の『笑点』でも度々披露している十八番の歌を
ノリノリで振りつきで
歌い出します。
まさか…と思いながら、続けて見ていると
富くじ関係者が慌てて止めに入るのですが
止める際、よりにもよって
 
「変な歌を歌っては困ります!」
 
と言い出すのが、特に面白かったです。 
結局、そのまま木久蔵和尚は
関係者に連れられてフェードアウトしてしまい
直後に「富くじの時にはいつもこう言うのが現れる」
突っ込まれていましたが、こう言う人は滅多に現れる事は無いと思います…
 
ちなみに木久蔵師匠と言えば、千恵藏御大をはじめ
往年の東映時代劇に造詣が深い事でも有名で
それが縁なのか、後年北大路欣也版『旗本退屈男』に
歌丸師匠と二人揃ってゲスト出演された事もありました。

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