つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

特別機動捜査隊 649話

2023年06月01日 | 感想関連

649話「噂の女」
白昼、一人の主婦が住宅街で死んでいると言う事件が起きるが
意外な真相が潜んでいた

・この回が放送された1974年は
石油危機後の狂乱物価で大変な年でしたから
特にその世相を反映させたような描写が散見しています
そんな中を事件の真相に迫ろうとする三船班の活躍を交えていて
変わった話が多いこの作品の中でも、かなり異色の一編だと思います。

・冒頭、主婦達が近所に住むのり子が
買い占めた商品を隠していると言う情報に乗せられ
大挙してのり子の家を訪れる所から話は始まります。

のり子の家に買い占めた商品が隠されていると言うのは
デマだったのですが、実はこの主婦達の行動が
終盤に大きな意味を持ってくるのです。

・捜査の末、今回の事件の被害者を死に至らしめた原因こそ
この暴徒同然にのり子の家にやって来た主婦達だったと言う
結論を主任は出します。

・ただ、主婦達も一応は
デマに煽られた被害者ではありますから
デマを煽った人が悪いのか?
デマに踊らされた人が悪いのか?
それとも政治が悪いのか?

この後の真相追及はどう言う感じになってしまうのか、気になる所です。

・劇中「イーンフレはーんたい!」を叫びながら
デモを繰り広げる集団が現れるシーンもあります。
撮影用のデモって事はあり得ないと思いますので
実際のデモを撮影に利用したって事だと思いますが
参加していた方はどのように思っていたんでしょうかね?

ただ「インフレ反対!」と言う主張そのものについては
正直言いますと理解し難い所はありますが…

・その「インフレ反対」のデモのお陰で通行出来なくなった
松長さんと主任のやり取りで
松長さんが感化されたのか冷やかしのつもりなのか
「イーンフレはーんたい」と呟いて
主任が珍しく笑っているシーンは結構好きなシーンです。

・劇中、何度も
左とん平さんの「ヘイユーブルース」が流れていたのも印象的でした。
特にラスト、暴徒化した主婦達の映像や
「イーンフレはーんたい!」のデモの映像のバックに流れていましたが
ヘイユーブルースの歌詞を知ると
何か重いメッセージがあるようにも感じられました。


コメントを投稿