つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

被害者豹変

2016年11月19日 | 懐かしテレビ
刑事ドラマ『特別機動捜査隊』で
気になっていたエピソード「ある夜の出来ごと」を先日拝見しました。
 
あらすじ→畑さんこと畑野刑事(宗方勝巳さん)は
高熱を押して事件関係者の女の乗ったバスに乗り込みますが
ところが、このバスが二人組の学生によってバスジャックされてしまいます。
空手を使える二人組は乗客を恐怖で支配し、畑さんも高熱の影響で
二人組に立ち向かえないままバスは深夜の町を暴走します。
 
やがて、朝になり燃料の切れたバスから二人組は逃げ出そうとした所
体力の回復した畑さんが遂に犯人逮捕に踏み切りますが
学生2はあっさり捕らえるものの、学生1を捕らえようとしますが…
 
学生1が足を怪我し、動けなくなると
何とそれまで加害者に抑圧されていた被害者の乗客と運転手が
学生1を「殺してやろうか」
と言う意思を強く感じさせるような表情で取り囲み
手にした石で学生1をめった打ちにして
殺してしまうのでした。
 
ラスト、加害者になった人々が普通の人々である事が
ナレーションで明かされるので
思っていた以上に後味が悪く感じられる所もありました。
ただ、あの傍若無人な学生野郎が殺された事で
ある意味の開放感が感じられると言う
何とも不思議な感覚を覚えました。
 
また学生が殺された後、加害者になった人達と同じように
石を手にしていた畑さんが「自分も殺したかった」
と三船主任に告白させるのも
抑圧された状況を感じさせる描写だったと思います。
 
無垢な被害者が犯人に豹変すると言うのは
刑事ドラマでもたまにありますが
ここまで豹変の衝撃が強い作品は、中々無いのではないでしょうか?