ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

時間外受診

2005-05-11 22:40:38 | Weblog
午後4時過ぎに近医からの診療依頼の電話。
 患者到着は、危惧の如く午後5時(通常勤務は17時まで)を過ぎてしまった。
 何故か? 17時を過ぎると勤務態勢が、夜勤用に変わり、日中よりもぐっと応急的になってしまうのです、例え、1秒過ぎても(ホントに1秒でもなの?)。
 でも、どこかで線引きをしないと際限なく、デレデレっとなり、しかも、その時間的および金銭的保証は誰もどこもしてくれない。
 奉仕的精神だけでは毎日はやっていけない。
 結局、この方に対し、診察は自分が(電話応対をした責任から)なし、検査、点滴などで終了(患者が病院を出る時間)は19時40分位になってしまった。
 私も付き合ってしまったので、私の今日の終了も大体同時刻だった。

 これで、どうして当直や夜勤はそのための人を用意しないといけないか、少しは理解して頂けるだろうか。簡単に書けば時間的分業をしないとみんな身が持たなくなってしまう。たまの救急サービス、緊急手術や大惨事の特別診療なら出来そうだが、これが日常では、御奉仕に倒れてしまうでしょう。
 でも、言うと悪いが、患者さん側の要求は年々エスカレートの傾向にあり、“どうして、今ではだめなのか”、“△△科の医師はいないのか”、“□□の検査をして欲しい”、“もっとたくさんの日数分の薬をくれ”とかで際限がどんどん押されてきている。
 これに対処する一つの方法においては、それぞれに見合う料金を受益者負担で払ってもらうのが一番簡単なやり方でしょう。

※ 今日の方も、あと数分前に来てくださっていたなら、互いにもっと有益な時間を過ごせただろうに。あの方は分かったかな、きっと分からなかったでしょうネ。
コメント
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