ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

仮採用

2005-05-14 23:06:44 | Weblog
今日は低酸素の方を見に行ってきた。もう少し、レベルアップを期待したい。
 酸素療法が保険適応になってから、もうかなりの年数が経つ。それまでは、もっと酸素をという方たちは、今よりも早く限界に達してしまっていた。
 在宅酸素療法は自宅で100%までの必要な酸素吸入が、病状により24時間できるのです。保険点数は約8000点で全額自己負担なら約8万円/月。保険で3割負担なら、自己負担額は2.4万円/月になります。まあ、2.4万でも多いけど、8万に比べたら1/3ですから。
 新しい治療法ができても、日本では保険適応にならないと多くの患者さんは恩恵にあずかれない。保険でなくてもOKの金持ちしか治療が受けられない。
 例えば、臓器移植。日本では色々と難点が多い部分もあり、臓器によっては患者さんが海外で移植を受けるために、高額の費用が負担しきれなくて募金活動をしているのに気づくことがある。その昔の糖尿病のインスリン自己注射も。
 日本以外の人の臓器が、その国の人の為でなく、異国になる日本人に移植されるというのも、何か釈然としないし。言い方が悪いけど貧国の方が臓器を金に換えるというのにもつらいものがある。
 日本の厚生労働省は一般に慎重でテンポが遅い。早かったのは肺ガンの“イレッサ”の時だけだった。しかし、後で欧米の反応をみてあわててしまった。
 薬剤なら、そのものによっては、患者さんのために、仮の認可をすれば良いだろうに。程々のデータで仮認可を与え、数(2~5位かな)年間の使用状況、臨床効果等で、正式にするか否かを決めたらどう?そうすれば、互いに同意の下に遠慮なく治療できそう。
 臓器移植の場合は薬ではないから、別の問題点で難しいけど、患者さん当人にとっては切羽つまっているだろうに。

 仮採用で少しつきあってみる、これでいいんじゃない。
コメント
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