暇人詩日記

日記のかわりに詩を書いていきます。

高所恐怖

2013-05-24 | 心から
遥か高い鉄塔にのぼり
君よ、なぜ遠くを見るのか
落ちてしまえば元も子もない
雲を掴めるはずもない
遠くの灯りを眺めても
君はただ鉄塔の上
私はおそろしいのだ
君が落ちることも
鉄塔が崩れることも
遠くに広がる営みも
君よ、君はおそろしくはないのか
誰かがまばたきをしたその時こそ
足元が裂けてしまうというのに

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