息をするより在りし君、
私は君のしもべです。
天はいかほど遠いでしょう、
額に注いだ愛のなごりは、
重ねることで届きます。
ああ物言わぬ愛し神、
私は君のしもべです。
いかな盲と罵れど、
君は額より私の幣を、
しとどしとどに濡らすのです。
元始の海より来たる君、
私は君のしもべです。
地はいかほど深いでしょう、
泥濘み沈む罪をたどれば、
あまねく臍へ宿ります。
望むものはひとつっきりもありません。
私がしもべたる所以を、
どうかお探しにならないでください。
私は君のしもべです、
まぶたの裏に宿りし姿は、
疑いようもなく神の御姿。
私は君のためにあり、
生きよと言うから生きています。
私がもしも死ぬる時とて、
君が望むからに他なりません。
いかに苦しもうとも恐れども、
血反吐の海でもがこうとも。
なればあなたは何故に、
この額に卑近のしずくを授けたのでしょう。
天はいかほどに遠く、
地はいかほどに深く、
まぶたを重ね合わせたならば、
幣はしとどにぬるついて、
盲と憐れむひとびとにも、
どうかお慈悲を賜りますよう。
ああ物言わぬ愛し神、されども私の愛し神。
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