ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

仙谷官房長官の答弁

2010年10月14日 | 社会・政治
 今国会予算委員会における仙谷官房長官の活躍は目を見張るものがありますね。
 総理大臣への質問にもさっと手を挙げて颯爽と答えたり。
 怒鳴ってみたり、情に訴えたり、質問者に逆に質問してみせたり。
 元弁護士で、ディベートの達人だったとか。
 
 ディベートの達人といえば、海部元総理を思い出します。
 元総理は、早稲田大学雄弁会時代、海部の前に海部なし、海部の後に海部なし、とまで言われたディベートの名手だったそうです。
 
 ディベートというのはおのれの思想信条に関係なく、与えられた立場に立って白を黒と言いくるめるような一種のゲームです。
 だから海部元総理の言葉にも、仙谷官房長官の発言にも、弁舌こそ爽やかですが、説得力がないのでしょう。

 一方鈍牛とかあーうー宰相とか言われた大平元総理は、弁論術はまるでダメでしたが、発言をテープ起こしして、あーとかうーとか言うのを削除すれば、直しようがない完璧な文章になっていたそうです。
 考えながらしゃべるから、あーとかうーが入っちゃったんでしょうね。

 小泉元総理は言い切りの断定口調で人気を博しました。
 自分に抵抗する勢力は全て抵抗勢力だ、とか、イラクのどこが危険な地域なんて分からない、とか、これくらいの公約違反はたいしたことではない、とか、例えば森元総理なんかが言えば一発で首がとぶような問題発言も、この人が言うとなぜか許しちゃうんですよねぇ。
 北朝鮮に拉致を認めさせたのは見事ですが、日本を小さなアメリカのようにしようとした政策は良い結果を生んでいませんね。

 いずれにせよ、女房役の官房長官があんまり目立つのはよろしくないでしょう。
 
 菅総理におかれては、野党時代に見せた強い闘争心を発揮して、政治にあたっていただきたいと思います。
 テレビカメラの前でカイワレ食ったり、薬害エイズで頭を下げたりしたのと同じ要領で、尖閣諸島にでも上陸して視察したらいかがでしょう。
 大人しい総理では、イラ菅のあだ名が泣くというものです。
ザ・ディベート―自己責任時代の思考・表現技術 (ちくま新書)
茂木 秀昭
筑摩書房
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