ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

引きこもりのミイラ

2015年08月27日 | その他

 いわゆる引きこもりと言われる人々、かつては若年層に特有の現象であるかのように思われていましたが、今となっては高齢化し、還暦を過ぎた者もいるようです。

 つい最近知ったのですが、2012年に、当時48歳の男のミイラが民家の解体の際発見されたそうです。
 男は姉、妹とともに暮らしていたところ、部屋に家族が入ることを拒否し、姉妹からは生きているのか死んでいるのかも分からない状況に陥り、物音がしなくなってしばらくして、男のミイラ化した頭部を発見したそうです。
 頭や胸などの大きな骨以外は、ゴミに埋もれて分からなかったとか。
 姉妹はご近所に家族の死に気づかなっかことが発覚することを怖れ、頭部ほかの遺体をビニール袋に入れて遺棄。
 その後姉妹は引っ越し、民家を解体する際出てきたミイラは、遺棄できなかった部分の遺体と思われます。

 ミイラ化した48歳の男は病死したものとみられているようですが、その最後の日々、同じ屋根の下に家族もいながら、彼女らと会うことすら拒否し、何を思ってすごしたのでしょうね。
 想像もつきません。

 平均寿命が伸びたのはたいへん結構なことですが、少子高齢化がもたらした弊害は、ミクロの目で見ると恐るべき事態を惹起せしめているようです。
 男の独白をメインにそれぞれの家族に思いを告白させ、それを時系列をわざと崩して紡いでいけば、面白い小説になるかもしれません。
 我ながら不謹慎ではありますが。

 何年も、あるいは何十年も家族がいながら孤独な日々を過ごし、独り死んでいくというのは、無人島に取り残されたような、本当に孤独なわけでは無いだけに、その寂しさは壮絶なものであろうと思います。

 昔神経症の本を読んだとき、明治から大正時代に16年も引きこもりを続ける男の苦悩を描いた章がありました。
 その人は自分は病気だと信じ、精神科医に救いを求めたのですから、まだ救われる可能性は高いと思います。
 しかし現在の引きこもりは、病院などには行きますまい。
 病気だとは言えないでしょうし。
 まぁ、病院に行けば何らかの病名が付く可能性はありますが。

 しかし、病識を持つことが、社会に出るための第一歩ではないでしょうか。

 働いたら負け、なんて魔術的な思考に陥っていては、将来、ミイラになっちゃうかもしれません。

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回復?

2015年08月27日 | その他

  朝、微熱がありましたが、この程度の熱でいつまでも休んでいたらキリがないので、思い切って出勤しました。
 午前の早い時刻はあどうにもしんどかったのですが、やるべきことに熱中していたら、なんとなく楽になってきました。
 
 病は気からと申しますからねぇ。

 相変わらず腰や首に鈍痛がありますが、熱感はだいぶ治まりました。
 午後は無理せず、為すべきことを為していきたいと思っています。 


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