ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

崩れる

2015年08月15日 | 文学

 いつもどおり朝は6時半に床から出ました。

 私は生活のリズムが崩れることを怖れ、休みの日でもいつもどおりに起きるようにしています。

 水のシャワーを浴びて頭をすっきりさせ、納豆と明太子とソーセージをおかずに朝飯を食いました。

 その後珈琲を飲みながら新聞を丹念に読みました。
 8月15日という日ではありますが、安倍談話以外はそれほど戦争ネタはなく、少しほっとしましたね。

 続いて読書。
 貫井徳郎にしては珍しい短編集を読みました。

 
 「崩れる」
です。


 崩れる・怯える・憑かれる・追われる・壊れる・誘われる・腐れる・見られる、という8つの短編が収録されていました。
 タイトルをすべて動詞にしていますが、物語に共通性はありません。
 じつにバラエティに富んだ作品群で、いずれも日常のちょっとした恐怖や奇妙さを描いています。
 それでも、いわゆる奇妙な味というわけではなく、この作者らしい、短いながら本格的なミステリーの香りを醸し出しています。
 作者は長編をよくしますが、まるで短編の名手のような印象を受けました。
 器用な人ですね。

崩れる 結婚にまつわる八つの風景 (角川文庫)
貫井 徳郎
角川書店(角川グループパブリッシング)

 お昼は行き着けのイタリアンで葱と小柱の生姜風味パスタとサラダを食しました。
 同居人が療養中でどこにも遊びに行けない腹いせに、昼間から生ビールを一杯飲んでやりました。
 生ビール一杯とはいえ、昼酒は効きますねぇ。
 
 私が崩れちゃいそうです。

 
 正月と花見以外は昼酒禁止を誓っている私が、自ら禁を破ってしまいました。
 小さな背徳の喜びを感じずにはいられません。

 午後は小一時間ばかり昼寝して、夕餉の食材を買いに行きました。
 アジの塩焼きとフルーツトマト、それにブロッコリーをつまみに一杯やる腹積もりです。

 しかし私も毎日飽きもせず酒を飲むものです。
 きっと酒が不味くなったらそれはお迎えが近いのでしょうね。

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戦後70年談話

2015年08月15日 | 社会・政治

  戦後70年談話が発表されました。
 無駄な仕事と思いつつ、新聞で全文を読み、中身を確かめました。

 歴代内閣の談話を全体として継承する、と総理はおっしゃっていましたが、これ、村山談話の否定ですね。

 確かに、反省、お詫び、植民地支配といったキイ・ワードは盛り込まれていましたが、間接的な表現に留まり、安倍総理が主体的におわびするという内容ではありませんでした。

 また、日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気付けました、という文言や、欧米諸国が、植民地を巻き込んだ、経済のブロック化を進めると、日本経済は大きな打撃をうけました、という表現は、それが客観的事実であることを踏まえても、中国や韓国を刺激するでしょうね。

 さらに、あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子供たちに、謝罪を続ける宿命を負わせてはなりません、という言葉は、韓国のおばちゃん大統領が、被害者と加害者の関係は1,000年たっても変わらない、と豪語したことを思えば、とりわけ韓国から批判を浴びるでしょう。

 周辺諸国からの批判をものともせず、わが国の近代史及びこれからの歩みについて正論を述べたこと自体は、評価してしかるべきでしょう。
 私個人は、痛快な談話だと思っています。

 しかし、大人の態度で周辺諸国との関係を慮った場合、この談話は出すべきではなかったと考えています。

 村山談話・小泉談話を引き継ぎます、と、その一言で良かったのではないかというのが、率直な感想です。

 しかし談話は出てしまいました。

 どのような中身であれ、どうせ中韓はイチャモンをつけてくるのだから、信念に従って総理が発表した談話を、強く支持したいと思います。

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