気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

整体をしていた頃

2016-04-24 10:22:22 | 
 15年くらい前、まだ整体をしていた頃の話。おそらく十歳以上年長だった彼は、取りたてて何処かが悪いわけではなく、疲れやすいとか力が入らないなどの理由で来ていた。毎回整体が終わると、「明らかに身体が変わりました」と喜ばれた。
 当時彼は「池波正太郎の鬼平犯科帳が面白くてね」と言っていたが、実は私も最近になって「鬼平犯科帳」を楽しんでいる(19巻まで読了)。もう一つ憶えているのは「人は死んだらゴミになる」という言葉。もし彼が虚無であったなら、わざわざ整体になど来ないはずだ。人は身体だけ観れば「生もの」である。「ゴミ」と言ったのは、人と周りの自然は変わらないと言いたかったのかも知れない。飽くなき欲を追求する人間や輪廻思想に対する皮肉だったのだろうか。
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