先ほど日の出を観に行きました。私にとっての初日の出です。裏の山に神社があり、そこで太極拳の練習をしながらそのときを待ちました。
点のように小さな太陽が生まれ、すぐにそれがきらきらとした光を放つ。それはたとえれば刀匠が刀を鍛えているときのあの光のようです。
今言ったのは、後から考えた状況の説明で、実際にはその瞬間に私は何を感じているのでしょうか。
おそらく、『ただ観ていたい』ということだけではないでしょうか。周りの他の風景よりもそれに魅かれ、それを観ていたいと思ったのでしょう。憶測な言い回しになってしまうのは、その瞬間にはそういう自覚が無いからです。
言うまでも無く太陽は生命を活かす、人にとって必要不可欠な存在です。肉体だけでなく精神にも影響を与えます。お天道様が出れば気分が変わります。
しかしこういうことは知らなくても、日の出る瞬間のあの太陽は、人を惹きつけるのではないかと思います。少なくとも私は飽きることなく何度でもそれを観たいと思うのです。