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高校時代の野球⑥

2017-10-27 08:30:10 | 野球
 我が校は有名校ではなかったが、強豪校とよく練習試合をした。うちのピッチャーが良く、他校にも名が知られていたからである。球が速いだけでなくカーブやシュートの切れも良く、面白いように三振を取った。左打者が振り遅れて、私の守っているショートにぼてぼてのゴロが来ることも多かった。どんなに強い相手でも、打ち込まれることはなく、負けるときは味方の打者が打てなかった時である。最後の夏(私の記憶に間違いがなければ)、1試合目で我がピッチャーがその年(西東京大会予選)の奪三振の記録を作り、2試合目に大雨の中、与四球の記録を作り、負けた。
 前に「甲子園が眼の前に見えた」と書いたが、その後「甲子園」が現れることはなかった。甲子園という目標を失ったのではなく、日々練習に打ち込むことが、すべてだったのである。
 最後に負けたときに、「甲子園に行けなかった」というよりは、野球がこれで終わるんだという不思議な感じがした。小学校4年生で始めた野球が初めて終わる…。充実感もあったが、それよりも野球からの解放、キツイ練習からの解放、という方が強かった。

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