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気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

中学の同窓会をひかえ、思い出した3つの小話

2016-10-20 15:50:34 | 
 11月の下旬に、中学校の同窓会がある。中学2年生まで東京の西、日野市に住んでいた。その学校で卒業はしていないが、声をかけてもらった。一部の友人とは付き合いがあるが、35年ぶりに会う人もいそうだ。
 中2で初めてバレンタインデーのチョコレートをもらった時には、予期していなかったので、ぼう然としながらも嬉しさをかみしめた。何故かその娘の友人から電話があり、「ちょっとー、〇〇(チョコをくれた娘の名前)の気持をわかってんの~?」と畳みかけられたのには閉口した。あの時にはできなかったお礼をキチンと伝えたいと思っているのだが…
 引越する時に、巨人の高田繁のサイン色紙をくれたクラスメートもいた。新学期早々、ほとんど話したことも無いのに、この娘は私を放送委員に推薦した。わざわざ挙手して、先生や生徒に「白石君は声が良いから放送委員に良いと思います」と。もっとも悪い気はしなかったのだが…
 18歳で、留学する時に「つかこうへい」の小説を3冊(この愛の物語・ストリッパー物語・ジャイアンツは負けない)をくれた娘もいた。中国の空の下で感動しながら読んだ。高校時代、立川駅で、ホームにいた私に、電車の中から手を振りながら声をかけてくれたこともあった。勇気のいることである。中央線の扉、サラリーマンのおじさんたちの中で、ひときわ小柄なその娘はキラキラとしていた。毎日野球ばかりしていた私には、まぶしすぎた。
 
 これらは私の話だが、もし誰かの物語の中に私が少しでも入っていることがあるとしたら、そんなに嬉しいことはない。

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