goo blog サービス終了のお知らせ 

気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

アケビは何時死んだ

2009-09-18 20:11:47 | 風景・自然

 ウチには五葉アケビと三つ葉アケビ(紫水晶?)が植えてあり、味は五葉の方が良く、房の色は三つ葉が美しい。三つ葉の房は4月ころに受粉してからずっと、アマガエルのような緑色をしているが、初秋に実が熟してくると、少しづつ紫がかる。

 先日アケビを食した後、房の紫色があまりにも美しかったので、しばらくテーブルの上に置いて、時どき眺めていた。最初は青みがかった明るい紫色だった房が、2日目、3日目と段々紫が濃くなっていく。4日目、5日目と今度は暗くなってきて、その色は愛用している信楽焼きの「ぐい呑み」の焼き色に似ている。そして6日目の朝、美しさの極に至る。その後急速に色が精気を失って行く。

 アケビは、枝から切り離したときに死んだのではなく、食したときに死んだのではない。色を失ったときに死んだのである。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする