厦門(アモイ)大学留学中の出来事。日本語を学ぶ中国人の学生たちが、近くでパーティーを開いていた。Gちゃんが「おい、ちょっと行ってみないか」と言う。飛び入りして歌を唄おうというのである。招待もされていないのに参加するのは照れくさかったが、Gちゃんは意に介さず。
歌の前に、彼がユーモアのある挨拶をして(中国語は絶品)、注目を高めた。Gちゃんがギターを弾き、私も一緒に歌った(シャネルズの「ハリケーン」という歌だったかな)。
会場の人たちに温かく迎えてもらえたのは、Gちゃんの「雰囲気」に因るものである。彼の持っている自然体の雰囲気が、周りの人の抵抗を起こさせないのだ。私はその後も、彼の「雰囲気」に連れられて、いろいろと新しい世界を観ることになる。