T.NのDIARY

写真付きで、日記や趣味をひとり問答で書いたり、小説の粗筋を纏めたブログ

[ 「博士の愛した数式」を読み終えて !! 1/? ]

2014-10-13 09:00:57 | 読書

<概要>

 芥川賞受賞者小川洋子の作品で、2004年、第55回読売文化賞および第1回本屋大賞受賞。

 交通事故による脳の損傷で、損傷した以後の記憶は80分しか持続しなくなってしまった元数学者「博士」と、博士の新しい家政婦である「私」と、その息子の「ルート(√)」の三人の心の触れ合いを美しい(論理的)数式と共に描いた作品。

裏表紙より

 「僕の記憶は80分しかもたない」、博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていたーーー記憶力を失った博士にとって、私は常に"新しい家政婦"。

 博士は毎朝"初対面"の私に、靴のサイズや誕生日を訪ねた。数字が博士の言葉だった。

 やがて私の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと喜びに満ちたものに変った。

 あまりに悲しく温かい、奇跡の愛の物語。

                                                           

<登場人物> フリー百科事典より

 博士:

  64歳。数学(整数論)専門の元大学教授。数学と子供と阪神タイガース、特に、博士が事故に遭った当時、 阪神の選手だった江夏豊投手(背番号は、2番目に小さい完全数である28)をこよなく愛している。

  47歳の時に巻き込まれた交通事故により、新しい記憶が80分しか持続しないようになってしまった。そのため、大切なことを記したメモ用紙を体中に留めている。書斎のクッキーの古い缶の中に、昔のタイガースの選手の野球カードや思い出の写真等をしまっている。

  人付き合いが苦手で、何を話してよいかわからなくなったとき、言葉の代わりに数字を持ち出すのが癖。

  特技は、文章や単語を逆さまから読むことと、一番星を見つけること。 人参が嫌い。

 私:

   28歳。シングルマザーの家政婦。始めは、数学しか興味を示さない博士に困惑するが、博士の優しさやその数学への情熱に触れるうちに、博士に尊敬や親しみを抱くようになる。

  私の誕生日である2月20日(220)と、博士が大学時代に論文で学長賞を獲ったときに貰った腕時計の文字盤の裏の番号№284(284)は、友愛数の関係にある。

 ルート:

  私の息子。10歳の小学5年生。頭の上が「√」のように平らだったので、博士に「ルート」と呼ばれるようになる。

  阪神タイガースのファンで、博士に頼んでラジオを直してもらい、一緒にラジオ観戦する。

  大人になったルートは、中学校の数学の教師になる。

 未亡人:

   72歳。博士の義姉(博士の兄の妻)。

  55歳の時に、巻き込まれた交通事故の正で左足を悪くし、杖を突いている。

                                  以下、<あらすじ>に続く

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