T.NのDIARY

写真付きで、日記や趣味をひとり問答で書いたり、小説の粗筋を纏めたブログ

暑さ寒さも彼岸まで!

2012-09-21 11:32:32 | 日記・エッセイ・コラム

                                                                                                                        

Akinosoia02

                                                                                                                                  

 「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったものだ。

 19日から本格的な秋が突然来たように、気温も最低が20°~21°、最高が27°~29゜とほんとに気持よい秋になった。

 最近の温暖化などで、どうなるかわからないが、このまま住みよい秋が続いてくれるとよいと思う。

                                         

 アップル社のアイホン5の販売開始に東京のあるところでは1000人近くの人が並んだとのこと。それも一週間前から並んでいた人がいたと報じられていたが、私にすれば不思議な人だし、どんな生活をしているのだろう。いろんな変った人間がいるが、人間はほんとに不思議な動物だ。

 それにしても、どんなものか手元で実際に使ってみたい興味はある。また、数年したらこの種のものはどんなになっているかといった興味もある。

 毎日、少なくとも2時間いや3時間はパソコンをいじっている私にしても、他人から見れば、同一人種に見えるだろう。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「鴉浄土」を読み終えてー2-!

2012-09-19 08:48:28 | 読書

「師走駕籠」 (子供の心は大切に)

 駕籠屋・丹波屋の駕籠かきの佐吉と太兵衛は、北野天満宮から注連飾りを持った客を乗せて、垂を上げたままで三条に向かった。痔が悪いからゆっくりやってくれと言われ、二条まで来たとき、路地から飛び出してきた子供が佐吉に突き当たった。子供はいつまでも大声で作り泣きをした。

 客は関わりたくないのか、こんな不吉な駕籠には乗れない、此処までの駕籠賃は只にしてもらうと言い、辻駕籠に乗り換えた。佐吉らは、後日の証人になってもらうためにもと、やっと、川魚料理の魚清との名前を聞いた。

 子供の父親が出てきて、五番町遊郭を仕切っている五郎蔵親分とこの安次郎というものだ、子供の怪我をどうしてくれる、俺の知っている骨接ぎ屋に連れて行くからついて来いと言われ、骨接ぎ屋に行くと骨にひびが入っていると言われた。

 太兵衛が治療代は払うが、雇われの身なので旦那とも話してみないとならないと言うと、安次郎は2・3両で勘弁してもよいと思っていたが、もう後には引けんと言いだした。

 丹波屋が鯉屋に相談に来た。菊太郎は、駕籠かき達への世間の無法は、今後奉行所の協力を得て解決すればよいが、この一件は子供を使って一芝居打った当たり屋なので、子供の将来を考えて公にせずに対処したいと思うと言う。

 菊太郎と鯉屋の奉公人が調べたところ、駕籠の客は、関わりになるのが面倒なので去ったが、駕籠賃も払っていいと言うので無関係だろうと推測した。怪我をした子供の長屋へ行くと大勢の子供と元気に隠れんぼをしていた。骨接ぎ屋は安次郎に頼まれた右市というならず者だった。

 菊太郎は銕蔵配下の同心と五郎蔵の遊郭に出向いた。安次郎は両手足を縛られていた。五郎蔵は素人衆に下手な手出しをして儂の顔に泥を塗った、出入れ禁止だと、子分らの方を見て自分の自慢の大髻を剃刀で切り落として恫喝した。

 菊太郎は、これで済ますしかあるまいな、安次郎の子供は預かって帰る(魚清へ預けるつもりでいた)、右市は畿内追放とでも致すかと静かに言った。

「陣屋の椿」 (裏表からの判断)

 菊太郎は、油問屋・夷屋の「陣屋の椿」を数枝貰ってきた。五百両も出して購入し植えたという由緒のある椿だとのことだ。

 毎年、椿の花の見ごろになると、三本の枝を貰って帰る五十半ばの引き売り屋の国松という男がいた。

 その数日後、夷屋に盗賊が入り四千両の金が奪われたと、公事溜りに居た喜六が知らせてきた。

 奉行所では、毎年夷屋に来て手頃の枝を探す例の引き売り屋が怪しいと引っ張り拷問にかけた。

 しかし、盗んでいないと言い張るので、総与力が、陣屋の椿との関わりの事情を聴いたところ、昔、紅屋問屋であった自分の家の庭にあったのだが、父親の代に北前船が荒らしで沈没して店が潰れ、植木屋の植東に10両で預けたものだと言う。

 調べた結果、それから数年して植東が夷屋に500両で売りつけ、預賃も支払っていないことが分かった。

 植東は仏閣等でもぼろ儲けしておいて、国松の見舞いも預賃も支払っていない薄情な話が町中に広がった。

 間もなくして、祇園社の石段の上に、千両箱が四つ積み上げられていて、書付が挟まれ、それには、植東から国松に510両返却する措置をとらないと、また、面倒を起こすぞと書いてあった。

「木端の神仏」 (駄作?、失礼)

 金で何でも解決できると思っている商人が自分の隠居屋敷に使うので高価で購入したいとの申し出あったので、村の神木と崇められている樅の木を村の水利工事の費用として売ることになった。

 それに反対する百姓の代表の彦七は、仲介に入った菊太郎に、木端を貰いたいと言う。

 彦七は、その木端で、鯉屋に阿弥陀仏を、樅を購入した商人の四郎左衛門には大黒天を寄贈した。

 商人は感激して帳場の後に神棚の様なものを作り、そこに安置した。不思議なことに、その商人が執った商いの行動によって、大黒天の顔の表情が変わるように思えるのだった。

 ある日、その大黒天が何もないのに、がたがたと動き、もしかして地震が起こるのかもと、近所の軒先の水槽に水を満たすことを指示した。そのため、地震の後の火事を救うことができた。

                         以上

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「鴉浄土」を読み終えてー1ー!

2012-09-18 08:41:27 | 読書

澤田ふじ子の公事宿事件書留帳シリーズ最新の第20集で短編6話の時代小説(単行本)。

「蜩の夜」 (度が過ぎた賂、夜伽のための奉公人。)

 京の屈指の呉服問屋・伊勢屋太郎左衛門はいつも一攫千金を狙う商人で、別邸に五人の若い女の奉公人もおいていて、料理人を一日借り切り、大藩の京留守居役など特別な客を招いて大きな商談を纏めていた。

 村の樵の娘の鈴は、五年奉公で伊勢屋に来た。鈴は玲瓏とした美しさがあり京に出て一層人目を引く美人になって、頭もよく優しいので誰からも可愛がられた。

 太郎左衛門は、貧農の鈴の父親にも金を出して魚荷宿を兼ねた茶屋を始めさせた。

 鈴は四年目に別邸で務めることになったが、風呂焚きなど人前に出ない裏の仕事を言い付けられた。

 庭周りの老下男の孫七は、お鈴さんだけは優しく労わってくれると褒めていた。

 ある日、太郎左衛門は広島藩の御用を一手に引き受けたいので、特別の賂を用意し、京の留守居役を招待した。

 鈴は、別邸内を宰領する老女から、白装束の着物を用意しているので着替えて、風呂場で留守居役の体を洗って差し上げなさいと言い付けられた。鈴の父親の面倒も見るし、鈴を別邸に入れて裏仕事だけをさせていたのはこのためだった。

 留守居役から背中だけでなく無理に前もと要求された。鈴は側にあった剃刀で留守居役の顔を斬りつけて、孫七の案内で外へ逃げた。湯殿の外で待っていた目付役は、後を追っかけ、鈴を守る孫七を切り殺した。

 そこに、菊太郎と源十郎と銕蔵が宗琳の隠居屋の帰りに来合わせた。

 三人が中に入り、孫七の遺族と鈴に伊勢屋から各々三百両の弔慰金を出させ、留守居役からは、鈴への報復をしない誓約書を書かせた。

 後日、留守居役は任を解かれて国元に戻ったが、その後は行方不明となった。

 鈴は村に戻り所帯を持って、それ以後、孫七を供養し続けたとのことであった。

「世間の鎖」 (世間は不条理で厳しいもの)

 14歳の定七と11歳のお里は、両親が乾し魚を盗んだことで、岩に縛られ海が荒れて溺死したので、若狭から二人で京に出てきた。

 兄の渡り中間で生活していたが、仲間の喧嘩か、賭場の悶着かで殺され、お里は定七の友達だった同じ長屋の藤助と夫婦約束をしていて、出機(でばた)の仕事をして細々と暮らしていた。

 しかし、兄が死んでから、留守の間に家探しをされた痕跡が数度あり、お里は怖がっていた。

 今朝、井戸へ割れた西瓜が投げ込まれていたこともお里にとって不審な一つだった。長屋の人間が総出で半日近くかかって井戸浚いをした。それを見ていた菊太郎は、三月ほど前に殺された定七と何か関わりがあると感じた。

 菊太郎は、奉行所の同心にお里の周りに小判の匂いがすると自分の考えを説明して、同心にお里からも話を聞いて定七の死の前後を改めて探索させた。

 定七は、最初から泥棒を稼業とする石仏の五兵衛の手下になり、五兵衛に信頼され五兵衛が死んだときに500両近くの金を預かって藤助の家に隠してもらった。この大金の宛先は大雲寺寺主になっていた。

 五兵衛は大雲寺で孤児として育ち、死亡する前は定七を入れて五人の手下がいた。

 菊太郎は定七を殺した下手人を捕まえるためにお里の家に泊まり込んでいた三日目に、お里が出機で行き帰りに付けられていることを感じ、菊太郎に告げた。菊太郎たちは、夜中を待った。

 案の定、下手人は手下四人で、床下を探し始めたところを捕えた。西瓜事件も井戸の中に金を隠してないかとの彼らの仕事だった。

 源十郎は女房に、貧しかったり生まれに事情を持ったりしていると、世間はその身に目に見えぬ鎖を絡め容易に解いてくれぬものだ(人一倍まじめに働くことを要するものだ)。五兵衛も定七も不憫にもそんな鎖につながれたままの一生だったと言う。

「鴉浄土」 (浄土の鴉となった亡き妻と話す商いを熟知した元商人の隠居)

 店は自分だけのものでなく、そこで働くものが食べていくための場だと言う商人に対する理念で、古手問屋・菱屋九郎右衛門は妻と一緒に働きに働き、京でも屈指の店にした。彼は酒も全く嗜まず、趣味といえば骨董収集であった。

 その妻が死んで半年が過ぎ、九郎右衛門は隠居し、離れの隠居所で妻の介抱をしていた20歳の女中・お桂と住んでいた。

 九郎右衛門は寂しさから、よく外出して殆ど妻の墓に行くのだが、そこで、妻が生まれ変わったと思えるようになった鴉に話しかけていた。また、生きる張り合いを失くしていき、自分の死期を間近に感じ、形見分けのために妻の遺品整理から始めた。

 ある日、整理を済ませた小物箪笥の中の様子が変わっていたことを見つけた。

 妻の遺品の整理をお桂も手伝いたいと言ったが、お桂の顔や言葉に妻を偲ぶ気持ちが見られなかったので、私は妻を偲びながら整理したいのだと断ると、お桂は怯んだ顔で退いた。そのことに九郎右衛門はなぜか不審なものを感じた。

 隠居所に出入れする誰かが盗んだに違いないが、どうすればよいか、縁あって昔知合った宗琳との関係から鯉屋に行き相談した。

 菊太郎は、お桂が縫物の稽古に出かける後をつけてみることにした。

 お桂は、途中で、幼馴染で夫婦約束をしている桶屋職人の留吉と待合茶屋であって、いっときして出てきて別れた。菊太郎は留吉の後を追った。留吉は同じ近江の瀬田から出てきた若者仲間が待つ料理屋に入ろうとしたので、お桂との関係を聞いたら、お桂をそそのかし盗み出させて、主人から貰ってきた遺品だと嘘をついて、金を換えて皆に奢ってやっていたのだと話す。

 九郎右衛門は仏のような人で店から縄付きを出したくないと思っているだろうし、惚れた男から頼まれた女は弱いものだとお桂を憎むこともないだろうから、二人で謝れば寛大に考えてくれるだろうと、菊太郎は言う。

 一か月後、留吉が働く桶富の向かいに、九郎右衛門は生き甲斐を見つけたのかお桂を女中において宗琳の焼いた茶碗屋を開いた。(お桂のために、留吉を真面目にするためだろう)

 菊太郎は、時々桶富の店に来て、向かいの店を見ながら留吉にしっかり働けよと呟いていた。

 九郎右衛門が鴉に話しかけていたのを誰かが見ていて、鴉は何処に住んでいるのかと問うと、冥土と違いますかととぼけていたとのことだった。

 (次に続く)

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

敬老の日!

2012-09-17 11:26:44 | 日記・エッセイ・コラム

                                                                                                                        

Keiloukai01

                                                                                                                                 

 今年も元気に敬老の日を迎えることができて、記念品の代わりにスーパーの商品券を戴いた。みんなに感謝。もちろん妻や子供達にも感謝。

 中国では破壊を伴うデモが全土に広がっている。恐ろしいことだ。歴史的に見ても、近世の義和団事件とか、近くでは文化大革命の人権無視、国民性として何か暴力的なものを持っているのかな。

 来年はもっと平和な世界であればと思うが、今の日本の政治家では、少なくとも、隣国とのそれも願えないだろう。

 自民党の総裁の投票ハガキが来ているが、この人は思う人がいない。民主党よりましだが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読みたかった著者!

2012-09-11 14:52:38 | 日記・エッセイ・コラム

                                                                                                                              

Bunko022

                                                                                                                                       

 単行本が良いかなと思ったが、字の大きさも変らないし、家の外でも内でも、やっぱり文庫本が使いやすい。

 二冊の本の著者は、前から読んでみたいと思っていたもので、やっと好みのものが見つかった。

 祥伝社と光文社の文庫であまり聞かないので見つけることができなかった。

 あさのあつこは、「バッテリー」の著者で初めての時代小説。児玉清さんの解説で珠玉の一編だとほめている。

 岡本さとるは、脚本家でもあり、あのテレビで有名な水戸黄門の脚本を手掛けている。もちろん庶民生活対象の時代物だがシリーズ物だ。

 葉室麟のように良い著者に当たればよいのだが。

                                       

 ブログにあらすじを記録しているので、一度ブログを再読して、自分なりのベストセラーを選択してみたいと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする